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3人で27アンダー!? Wタイガに挟まれた選手会長はニヤリ「谷原タイガになろうかな」

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇23日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>20代前半の長野泰雅(ながの・たいが)は12アンダー、蝉川泰果(せみかわ・たいが)は8アンダー。そして、44歳の選手会長・谷原秀人が7アンダー。なんと、同組の3人だけで“27アンダー”を叩き出してしまった。

Wタイガと選手会長【写真】

長野は1イーグル・11バーディ・1ボギーの「60」。18ホール最多アンダーパー記録に並ぶ大爆発だったのだが、それに苦笑いを浮かべたのがもう一人の“タイガ”、蝉川だった。「きょうは自分の日かな」。前半での3連続バーディで一時はそう思った。しかし、「それ以上に周りがビタビタについていて。自分がいいスコアに感じない。同じ組の人がここまで伸ばすことはなかなかない。不思議な感覚でした」。蝉川も1イーグル・6バーディの「64」と好スコアだったのだが、それをしのぐ後輩の猛攻撃には脱帽するほかない。一方、ベテランの谷原は若い二人のプレーに対し「素晴らしかった。気持ち良かったですね。曲がらないし、いいところにつけるし。ギャラリーしていましたよ。二人は8アンダーに12アンダー。(自分の)7アンダーが一番悪いでしょ。飛距離も50ヤードくらい置いて行かれるし、(長野、蝉川の年齢を)足しても俺に届かないんだから(笑)」と自虐を交えながら二人を讃えていた。さらに、二人のプレースタイルの違いを教えてくれた。「(二人の飛距離は)ほとんど変わらない。蝉川はきっちりキャディさんと話しながら打っていくタイプだと思います。長野はもうイメージが出たらすぐ打つみたいな。プレーも速いし、ノったら強いんだろうな」長野も蝉川も下の名前が『タイガ』ということで、「名前変えようかな。谷原タイガに(笑)」と、改名(?)を考えるほど衝撃を受けた様子だった。トータル12アンダーは4位タイ。首位の長野らとはたった3打差だ。それでも、44歳はマイペース。「僕は何も変わらないですね。プライベートゴルフです、淡々と」とうなずき、「痛い所だらけです、身体が。年を感じる」と苦笑し会場をあとにした。ビッグスコアが頻発している今大会。ムービングデーでこの3人を凌駕(りょうが)するようなグループは現れるのか。第1組は午前8時20分にコースへ飛び出す。(文・高木彩音)

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