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「ゾーンに入った」ウー・チャイェンが“シルバーコレクター”から脱却 父の日に念願初V

<ユピテル・静岡新聞SBSレディース 最終日◇18日◇静岡カントリー浜岡コース(静岡県)◇6514ヤード・パー72>台湾の19歳がついに頂点に立った。最終日に5バーディ・ボギーなしの「67」。唯一の二桁トータル10アンダーに乗せて、後続と5打差の圧勝でステップ・アップ・ツアー初Vを飾った。

同期の仲間たちに祝福されて笑顔【写真】

昨年のプロテストに合格し、日本ゴルフ界に足を踏み入れた。同年には台湾女子ツアーで賞金ランキング4位に入った実力者だが、なかなか日本での勝利には手が届かなかった。「連続2位が3回で、先週も5位。ちょっとだけ(苦しかった)」5月に台湾で行われた「CTBCレディス」では1打差で勝利を逃すと、そこから2位タイ、2位、5位タイ。かねて熱望していた日本での勝利を逃し続けた。「ちょっとだけ」と本人は言うが、惜敗続きの日々に心中はおだやかではなかったはずだ。だが、その苦労は報われた。「今週は今まで以上に調子が良かった。ゾーンに入ってる感覚がありました」。これまであまり振るわなかった最終ラウンドで爆発。悲願の初タイトルを文句なしの完勝で飾った。最終日が行われた18日は父の日。いまは日本にいるという父は、「優しいです。緊張した時も、自分が今何をするべきか教えてくれます。『いつもありがとう』ですね(笑)」。最高のプレゼントを贈ることができた。将来の目標は『レギュラーツアーの女王戴冠』。まずは目下のステップ賞金女王を獲得し、来年から“上の舞台”に参戦することが目標達成への近道だ。「頑張ります」。あどけなく笑った19歳の新たな戦いが始まる。

<ゴルフ情報ALBA Net>