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不規則なポアナ芝対策は「願う(笑)」こと 古江彩佳は猛追から終盤に崩れ悔い

<ショップライトLPGAクラシック 最終日◇11日◇シービューGC ベイC(米ニュージャージー州)◇6190ヤード・パー71> 首位と5打差からスタートした古江彩佳が猛烈に追い上げた。12番までに5バーディを奪い、2打差まで迫った。「バーディを獲れるホールが多いなと分かっていた」と、さらに追い上げるはずだった後半は一転、グリーン上で流れを止めてしまった。

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13番ではピン手前10メートルから3パット。14番でもピン左10メートル以上から3パット。「上ってから下りという、タッチがすごく難しかった」と、乗せた場所が悪かった。加えて、不規則に転がるポアナ芝も少なからず影響した。一度崩れた流れを止められず、15番、17番ではアプローチを寄せきれずボギー。1アンダーで回ったが、トータル7アンダーの14位で大会を終えた。 「ポアナ芝で大変なグリーンのなかで毎日アンダーで回れたのは成果かなと思います」。3月の「DIOインプラントLAオープン」では、ポアナ芝に苦しめられ今季唯一の予選落ちを喫し、目に涙を浮かべた。そんな経験もありながら、今週は少しだけポコポコ跳ねるグリーンを攻略できた実感もある。 それでも完全ではない。「(攻略)仕切れてはいないけど、パーオンしてグリーンに乗せることが大事だなと思った」と、とにかくバーディパットを打つ回数を増やすことを考えた」。気持ちよく打っても芝目で切れることも当たり前のポアナ芝では「願う(笑)」ことも必要。バーディパットを打てるようにショットで乗せることが多ければいいというのが古江の考えだ。 今後もポアナ芝との闘いは続いていく。7月の海外メジャー今季第3戦「全米女子オープン」はペブルビーチGLが舞台。西海岸を代表する典型的なポアナ芝のコースに向けて、今週はいい予行演習。今季初優勝を果たせず、連続トップ5も『3』で途切れたが、今後に向けて収穫の多い1週間だった。(文・高桑均)

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