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中島啓太をOBから蘇らせた3W「数年ぶりにいい感覚のショット」

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇3日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇7430ヤード・パー71>きのう第2ラウンドを終えていた中島にとって、午前中はゆっくりできていい気分転換になったようだ。この日の第3ラウンドは午後4時にスタートし、10、11、12番と3連続バーディを奪ったところで日没サスペンデッドのホーンが鳴った。

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トータル9アンダー・暫定2位。暫定トップに立つ2つ年上の金谷拓実とは、アマチュア時代にJGAナショナルチームで長く同じ時間を過ごしてきた仲だ。その先輩とはわずか2打差に迫っている。明日は第3ラウンドの残り7ホールと、第4ラウンドの18ホールを合わせて25ホールの長丁場となる。きのうは降雨による中断があり、サスペンデッドに。第2ラウンドをホールアウトできなかった60人が、朝9時14分から残りホールを再開するなか、中島は「本当にゆっくり過ごしました。トレーニングできて、ストレスもなくゆっくり準備できました」と、穏やかな時間を過ごした。宍戸ヒルズは6番までにいかに伸ばすかがカギになるが、2、4番と2つのバーディを奪って迎えた6番パー5でティショットが左OBに。「あのOBは正直、ティショット打った時点では痛かった」。勢いが止まりかけた。しかし、暫定球でしっかりフェアウェイをキープすると、残り280ヤードの4打目を、「3番ウッドがビックリするくらいの手応えがあって。数年ぶりぐらいのいい感覚のショットが打てた」とグリーンオンに成功。パーパットは沈まなかったものの、2パットのボギー。「林からのボギーより、むしろいい流れにもっていけたかなと思います」と、3連続バーディにつなげた。メジャーの舞台で尊敬する金谷との優勝争い。「金谷さんも今日、同じくらいスコアを伸ばしていますし、第4ラウンドで勝負できるように、その立場まで行きたいと思います」と話す。先週はプレーオフで平田憲聖に敗れ、プロ初優勝を逃した。「あまり気負わずに。いまはいいゴルフができれば上位に食らいついていけると思うので、自分のできるいいゴルフを目指してやりたい」。長い最終日もベストを尽くす。(文・下村耕平)

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