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勝みなみは一時帰国でスポーツ観戦からの… “自由の女神”からパワーもらい中盤戦へ

<ミズホ・アメリカズオープン 事前情報◇30日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー71>今月中旬の「コグニザント・ファウンダーズカップ」後に一時帰国し、2週間の休養を挟んで再び米ツアーに戻ってきた勝みなみ。月曜に9ホール、この日も9ホールを回り、ホールアウト後はじっくりと練習に精を出した。

現地で撮影!勝みなみの開幕直前インタビュー【動画】

コース上でも対岸に見えるマンハッタンの景色を眺めては笑顔を浮かべ、練習場ではアドレスでのボール位置を確認しながら、一球一球丁寧に打ち込んだ。笑いも交えリラックスしながらも入念な調整を終え、充実感を漂わせている。ファウンダーズカップ後に行われた中盤戦以降の出場優先順位を見直すリシャッフルでは、見事に出場カテゴリーを上げることに成功。「だいぶリフレッシュできました」と帰国時には大好きな阪神タイガーズの試合、そしてプロレス観戦にも赴き、英気を養い戻ってきた。そんな勝にとって、今大会は新たなスタート地点と位置づける。がむしゃらに走ってきた米ツアールーキーシーズンも中盤戦に入るとあって、コースから離れたこの2週間はここまでの2カ月半を見つめ直すいい時間にもなった。「自信をなくしてしまっていたり、悪いところばかり見ていて、全体的に振り返れていなかった」とネガティブなことに目が行きがちだった序盤戦から気持ちを入れ替えた。「チャレンジのつもりで(米ツアーに)来ていますし、小さいゴルフにならないように。今までの自分のゴルフを見ていても、やれないことはないと思うし、もっとやれると思った。はまれば上位でプレーできると思う」と焦らずにやっていき、結果を待つ構えだ。ここまでは6試合に出場し予選落ちが3回で、ベストフィニッシュは自身2戦目となった「DIOインプラントLAオープン」の7位タイ。最終日に「63」の大まくりでの結果だったが、これ以外は苦しむ時間も少なくなかった。そんな時間にピリオドを打つべく、自分らしいゴルフで戦っていくことを誓う。そしてもう一つ大きなモチベーションとなっているのが、7月に行われる「全米女子オープン」だ。カリフォルニア州のペブルビーチGLで開催される世界一決定戦ともいえる大一番がまずは目標。「素晴らしいコースですし、出られるだけでよかったなと思います。そこにピークをもっていけるように」と、今から楽しみな一戦までに好調の波に乗りたいところ。今週は大会オフィシャルのホテルがマンハッタンにあり、そこからコースまでは約15分のフェリー移動。「パワーをもらえますね」と航路の途上では、かの自由の女神像を目にしながら“通勤”する。何もかもが新鮮な米ツアーでもひときわ特徴的な今大会。ここニューヨークで大きな花火を打ち上げて、全米女子オープンまでの1カ月を突っ走っていく。(文・高桑均)

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