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松山英樹のコーチが直接指導 岩崎亜久竜が繰り返す“スプリットハンド”素振りの効用は?【男子ツアーの“ヒトネタッ”!】

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」が行われている茨城県のPGM石岡ゴルフクラブから。

左ツマ先が浮かないように…ダミーカップを踏んで打つ【写真】

昨シーズン、賞金ランキング3位と大躍進を遂げた25歳の岩崎亜久竜(あぐり)。今週の練習日には松山英樹や畑岡奈紗も指導する黒宮幹仁コーチが会場に訪れ、「右にも左にも両方散らばっていた」というスイングの修正を行っていた。 練習場で岩崎は右手と左手を離して握るスプリットハンドでの素振りを繰り返していた。これについて聞くと、「悪い癖で手元が体に近づいてしまうので、近づかないように意識するためです」という。スイング中に体と手元の距離が一定ならミート率は高まる。スプリットハンドで握って素振りすることで、手元が体の正面から外れず、その距離を一定に保つ感覚が養えるのだ。

そして、ボールを打つ岩崎の足元を見てみると、左ツマ先の下に何かを踏んで球を打っている。これは練習ラウンドのときに本番のカップを想定してグリーン上に置くダミーカップ。本来の使い方とは違うが…。「左ツマ先に意識を向けるためです。僕は左ツマ先が浮きやすいので。これも黒宮コーチのアドバイスですね」。 左ツマ先で踏めずに早く浮いてしまうと、左股関節が使えずにボールに力が伝わらないばかりか、曲がる原因にもなる。黒宮コーチのもとでスイング修正を行ったことで、「前より良くなってきた」と手応えも感じている。 欧州ツアーとの共催試合の初日は1、2番といきなり2連続バーディの好発進。しかし、「途中からショットが…」と4番でダブルボギー、7番でボギーが来て、一時はオーバーパーに沈んだ。続く8番のバウンスバックでイーブンに戻すと、後半に入って3バーディ・1ボギーとばん回し、2アンダー・49位タイで初日を終えている。「ちょっともったいないので悔しいです」と反省しつつも、「なんとかアンダーで回れた」とズルズル後退することは防いだ。 「たまにいつも通りの癖が出ちゃっているので、練習ですね」と、ラウンド後は切り替えて練習場に向かった。昨年の賞金ランキング3位の資格で、今年から欧州ツアーに参戦している岩崎。1ポイントでも多く積み上げるために予選通過、そして上位進出を目指す。

<ゴルフ情報ALBA Net>