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今季アジアで初優勝 金谷拓実はグングン自信回復中「もっともっと頑張って松山さんと同じステージに」

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇18日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70> アマチュア優勝を含む国内男子ツアー通算3勝を挙げている金谷拓実の目に光りが戻ってきた。昨年から海外の試合に積極的に参戦しており、今年2月にセルヒオ・ガルシア(スペイン)やホアキン・ニーマン(チリ)も出場した「インターナショナルシリーズ・オマーン」でアジアンツアー初優勝。先週もアジアンツアー「インターナショナルシリーズ・ベトナム」で3日目に単独トップに立つなど、優勝争いした。

会場にはラグビー界のレジェンド、ダン・カーターも登場【写真】

昨年はメジャー3戦を含む海外で行われた米国男子ツアー8試合に出場して「WGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー」でグループステージを突破してベスト16に進出したほかは、すべて予選落ち。欧州ツアーもメジャーとWGCを除く7試合中6試合で予選カット。結果がなかなか出ないシーズンを送った。「前の年はいろんなツアーでプレーして、難しさに対応ができなくて、どんどん自信を失っていった」。苦しいシーズンをそう振り返る。きっかけはオマーン優勝の前週に行われ、35位タイに入った「PIFサウジインターナショナル」だった。「自分のプレーはいいのに、自信を持って打てていないのがいくつかあって、それに気づいたことがオマーンの優勝につながった」と語る。成績が出ないから自信が持てず、打てるはずのショットが打てない。その悪循環から抜け出し、「いまもいい状態でプレーはできているので、この流れに乗って、どんどん自分らしいプレーをしていけば、結果はついてくると思います」と、以前の金谷らしい言葉も戻ってきた。海の向こうでは東北福祉大の先輩でもある松山英樹が「金谷や比嘉(一貴)が来てくれたら」と後輩の奮起を期待している。「松山さんがそう思ってくれているのはうれしいこと。もっともっと頑張って松山さんのステージに行きたいと思うし、学生時代から道しるべになってくれているので、早く松山さんみたいになりたい」。もちろん金谷だって、松山の期待に応えたい気持ちは強い。それだけに、今大会に勝てば欧州ツアーのシード権や世界ランキングアップ、世界への道が大きく開けることになる。「もちろんこの試合で優勝することが一番いいと思う。いつチャンスがくるかわからないので、とにかく1試合1試合自分らしいプレーをしつづければ、必然的にチャンスが来るんじゃないかと思っています」。昨年の弱気な金谷はもういない。(文・下村耕平)

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