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「あとに響いてくる」古江彩佳は“計算外”のショットも…ナイスパー締め

<DIOインプラントLAオープン 初日◇30日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>前半7番パー5、古江彩佳がフェアウェイから放った3打目はピン近くに着弾するもかなり強いバックスピンがかかり、グリーンエッジまで戻されてしまった。「そんなにバックしてくる感覚はなくて、あんなに戻るとは思っていなかった。計算外でした」。続くロングパットから2パットのナイスパーセーブを見せたが、まさかのショットも繰り出すようなタフさが続いた一日だった。

ホールアウト直後の古江彩佳インタビュー【動画】

朝から雨とヒョウが降り、全体のスタート時間が15分遅れた。ティオフ時には雨は上がったものの、地面はぬかるみプリファードライが採用。気温もかなり冷え込んだ。コース自体もアップダウンが激しく、グリーンのポアナ芝も厄介なことに加え、さらに厳しいコンディションとなった。「寒くて、距離感も難しかった。ずっと難しいゴルフが続きました」と振り返る。6番パー3でティショットをグリーン左のエッジにつけると、15メートル級のロングパットは大きくショートして右に曲がり、3パットのボギー。8番でもグリーンエッジラフからのアプローチが1.5メートルショートしてこれが決めきれず。前半を2オーバーで折り返した。折り返した10番パー4で9メートルを沈めてバーディを奪取。「獲りにいくところではないけど、切り替えのホールでしっかりバーディを獲れたのは後半へのいいリズムになった」と耐えるゴルフでも流れを切らさず、その後はしっかりとパーを並べ続けた。最終18番では2打目がグリーン右手前のバンカーにつかまり、続くバンカーショットも寄せきれなかったが、6メートルを流し込んで“ガッツパー”。かなり強気のパッティングで「外れてたら1メートルは越えている(笑)」と笑うが、「やっぱり1オーバーと2オーバー(の違い)はあとに響いてくる。入れるところで入れられてよかった」とあすに続くナイスプレー締め。1バーディ・2ボギーの「72」、47位タイで初日を終えた。「この寒さと調子、難しさを考えると、まあぼちぼちかな」という滑り出し。及第点の一日だったが、午後組として回る2日目は風が強くなり、グリーンの芝目もより強くなってくることも予想される。「あしたはポアナ芝が咲いてくると思うのでしっかりそれに対応できるよう、集中できたらなと思います」。古江らしい自然体で、まずは予選通過、そして上位浮上を見据える。(文・笠井あかり)

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