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石川遼が難グリーン攻略へ“足裏時間”増加「努力をちょっとずつ続けていく」

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇1日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>

ピンの奥につけたらボギーも覚悟しなくてはいけない最難関の18番パー3。この日のピン位置は手前から12ヤードで、石川遼はピンの手前4メートルにつけるも、惜しくもバーディならず。それでも上がり3ホールを、バーディ、バーディ、パーとして「68」にまとめ、首位と3打差の2アンダーで12位タイとまずまずの位置で初日を終えた。

「上りの4メートルくらいの、真っすぐに近い一番いいラインについたので、入る可能性はあると思っていました。すごくいいパットだったので悔いはないです」と笑いながら18番ホールを振り返る。実測220ヤードのティショットは4番ユーティリティで放ち、「フルショットで打って奥には行かないかなという感じ」と、ほぼイメージ通りのショットだった。「ショットの感触はあまりよくない」なかでも、パーオン率は72.22%で全体5位と数字自体は悪くない。

「内容的には17番パー5でしっかりバーディが獲れて、18番で落とさないようなロングゲームを残り3日間もできればいいなと思います。なかなかきょうはうまくいかないことが多かったですけど、そんなものだと思うので、そのなかでしっかりと気持ちを切らさずに集中してやるべきことをやりたいなと思います」とあす以降に向けても気を引き締めた。

10月下旬の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」からエースキャディの佐藤賢和さんの影響で、足裏で傾斜の度合いを測り、カップに指をかざして狙いを定める『エイムポイント』を取り入れている。が、最初はラインをまたいでサッと傾斜を確認するくらいだった。しかし、この大会では足裏で傾斜を感じるために費やす時間が明らかに長くなっている。カップの手前と向こう側、そしてカップに向かって立つのと、傾斜に背を向けるのと、4回立ち直して傾斜を確認する。

「傾斜の情報を自分でもしっかり入れることによって、佐藤さんと話して決めることができるし、自分の感覚と佐藤さんの感覚が一致したら、かなりそこは決めて打ち切れる」とエイムポイントにかける時間が長くなった理由を話す。

さらに、「縁起でもないですけど、佐藤さんがキャディできなくなったら(笑)。いまけっこう佐藤さんに頼りきりですけど、自分でも平らか、そうじゃないのかを足で感じる努力をちょっとずつ続けていって、それは蓄積だと思うので、どんどんどんどん経験として取り込んでいっている感じです」。ツアーのなかでもグリーンが小さく傾斜が強い難グリーンを、新しいルーティンでしっかり攻略していく。(文・下村耕平)

<ゴルフ情報ALBA.Net>