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石川遼、直近3戦で3種類のパターを『サイレントチェンジ』していた!【男子ツアーの“ヒトネタッ”!】

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「ダンロップフェニックス」が行われた宮崎県のフェニックスカントリークラブから。

“サイレントチェンジ”のヘッドの違いはこちら【写真】

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で約3年ぶりに通算18勝目を挙げた石川遼。ウイニングパットを沈めたパターは、11年使い続けていたエース、オデッセイ『プロタイプ iX #9HT プロトタイプ』のL字型ではなかった。

優勝する2戦前の「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」からショートネックのブレード型、オデッセイ『TRI-HOT 5K THREE』を投入。当初は毎年のよう実施する「気分転換」と話していたが、優勝を支えたのは間違いない。新パターについては「真っすぐ真っすぐストロークしやすくてやさしいし、直進性が強い」と新しいエースになる予感もある。

4戦連続で同モデルを使用しているかと思いきや、大会3日目に“サイレントチェンジ”していた。決勝ラウンドの2日間は、ヘッドは同じだがトップブレードに四角い「ドット」が入ったモデルに変更。優勝時や予選ラウンドでは「無印」だった。一見、変わっていないように見えるマイナーチェンジを「サイレントチェンジ」と読んだ。ちなみに「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」と「マイナビABCチャンピオンシップ」の2戦は、市販品と同じラインが入ったモデルを使用。この3戦で3種類のヘッドを使用していたことになる。

このサイレントチェンジについて石川は、「ドットがあるだけでも違うんです。何がアドレスを合わせやすいとか、ストロークイメージをしやすいか見極め中です」と説明する。ヘッドの形状は同じなのだが、実際に構えてみると顔が違うようにも見える。「線でも十分よかったんですけど、ドットも感触はよかった。どれも問題なく使えていたので、何もないのがシンプルでいいかなと思い始めています」。

何事も実戦で試さないとわからないもの。スイングやマネジメント、考え方などこの3年で大きく変えているが、こうした細部にわたっても研究するところが新生・石川遼らしい。我々アマチュアもちょっとした違いで何かのきっかけをつかめるかもしれない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>