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「腰を回したほうが曲がらない」蝉川泰果は原点回帰で『66』 プロ3戦を終えて感じる金谷拓実の“すごさ”

<ダンロップフェニックス 最終日◇20日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

95年ぶりにアマチュアとして「日本オープン」を制した蝉川泰果。プロ転向3戦目は最終日に「やっと感覚がつかめた感じです」。前日までの悪い流れからいい形でプレーでき、6バーディ・1ボギーの「66」をマークして、トータル4アンダー・39位タイで4日間を終えた。

蝉川泰果はトップでクロスするのに、なぜ飛んで曲がらない!?【写真】

意識が薄れていたのはもともと自身が意識する腰の回転。「フラットで林にセパレートされたコースで、左右どちらに外しても林。両方ともプレッシャーがあるコースってなかなかないので、体が止まってスイングスピードが落ちた状態でした。腰を回して振ったほうが曲がらない」。最終日になってダイナミックに腰を回す感覚を思い出せた。

学生の試合を含めて5週連戦を終え、次戦はオフにしている。「持久力っていう部分もすごく必要だなと感じています。ショットが悪くなったときに立て直す力も必要。来週お休みするので、そこでしっかり体力づくりをして、いい形でJTにいけるように、一日一日をがんばっていきたい」と鋭気を養って最終戦に臨む。

プロ転向して3戦を終えたが、結果は28位タイ、8位、39位タイ。すべてで予選通過とルーキーとしては決して悪い成績ではないが、自身では「もっともっといい結果を残せると思っていたのは事実です」と納得はできない。

「金谷さんは(プロ転向から)3戦目で優勝しましたし、その年はトップ5に入っていたので、金谷さんのすごさを改めて感じました」。金谷拓実は20年秋にプロ転向して、日本オープンでプロデビュー。その20年は4戦で7位、5位タイ、優勝、5位と圧巻の成績を残した。大学の2学年先輩の偉大さを感じる3戦でもあった。(文・小高拓)

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