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3つの弾道を操ってトータルドライビング2位 石川遼はドライバーに手応え「先週よりもタイミングがいい」

<ダンロップフェニックス 最終日◇20日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

前週3年ぶりに優勝を挙げた石川遼は、6バーディ・2ボギーの「67」で回り、トータル4アンダー・39位タイで4日間を終えた。

石川遼、スイング改造の焦点の1つが左手首の“掌屈”【写真】

「難しい」と話していたインの10番から出た石川は、いきなり8メートルのバーディパットを強気に沈めると、出だし4ホールで3バーディ奪うなど、インコースで4つ伸ばしたが、アウトに入って伸ばせず「悪くはないんですけど、もっといいものを出したかった。悔しいです」と振り返った。

4日間を振り返ると「(ライン)読みとタッチが合わなくて、グリーン上がすごく苦労した」。パーオン時の平均パット数を見ても1.8000で53位と、今大会の苦戦はデータが物語る。

一方、4日間のフェアウェイキープ率は69.643パーセントで4位タイ。ドライビングディスタンスの順位と合算したトータルドライビングは2位の数字を残した。「ドライバーに関しては先週よりもいいタイミングで打てていた」と松林にセパレートされた狭いコースに一定の手応えを得た。

以前は高いドローボール一辺倒だったがホールに応じて打ち分ける選択もするようになった。やや右ドッグレッグホールの12番パー4ではフェードボールを打ち、フェアウェイが右から左に傾斜している14番パー4は低いドローボールを打つなど、弾道を変えながらフェアウェイをとらえた。

「ドローベースでスイングを作ってきて、今週は普通の弾道を含めて3種類使っていました。ドライバーはホールに対して弾道のイメージが一番しっくりくるものを選んでいる」と、半年前は普通の弾道一辺倒だったが、ホール形状に合わせてボールの弾道をコントロールできるようになった。

「あとは少し先になりますが、ターゲットが絞られるアイアンショットのコントロールが課題。7番アイアンまではいいイメージですが、5番、6番あたりの精度を上げたい。そうすればこの大会でも優勝争いもできるのかなと思います」。次戦は自身の所属先が主催者の「カシオワールドオープン」。思い入れのある大会で「優勝争いをする準備をしたい」と次戦もやるべきことに集中する。(文・小高拓)

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