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松山英樹以来の新人賞金王「めちゃくちゃ狙っています」 320ヤード砲の河本力は久々“トレ”で逆転キングに望み

<ダンロップフェニックス 事前情報◇15日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

2013年の松山英樹以来のルーキーイヤー賞金王はまだ諦めていない。ドライバーの平均飛距離320ヤード以上を誇る河本力は、昨年12月にプロ転向し、今季の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」でプロデビュー。今季はここまで2勝を挙げて賞金ランキングは6位につけている。2戦連続トップ5以内と好調を維持し、逆転キングへ向けて残り3戦のモチベーションは高い。

昨年12月に行われた今季の出場権をかけたファイナルQTは74位と、多くの試合に出場するのは厳しい順位に終わった。それでも主催者推薦で出場した7戦目の「Sansan KBCオーガスタ」でツアー初優勝を遂げると、5戦後の「バンテリン東海クラシック」で早くも2勝目を挙げる。そして、2戦前の「マイナビABCチャンピオンシップ」で2位タイ、前戦の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では5位に入り残り3戦を迎える。現在賞金ランキング1位の比嘉一貴とは、約6760万円と決して小さくない差だが、残り3戦の各大会の優勝賞金は4000万円とまだ逆転の可能性はある。

「賞金王、めちゃくちゃ狙っています」と乗り込んだ宮崎。前週3年ぶりの優勝を遂げた石川遼とともにした練習ラウンドでは、飛距離だけでなく精度も石川よりも高いモノを見せていた。「調子はいいです」と2戦連続トップ5以内の好調を維持しているが、その出来栄えに自身の評価は「練習ラウンドですし、40点ですね」と辛口の採点をつける。

「自分が思ったより飛んでいなくて、縦距離がズレている」。その原因は「この2週間トレーニングできていないんです。だから先週は5回もシャンクしました(笑)」。試合中でもトレーニングを行う河本だが、大会週でも筋肉痛の張りがやや残った状態で臨む方が「スイングに締まりが出ていい」と狙い通りのコントロールができる。「トレーニングをしても時間が経つと効果が薄れます」と定期的にややハードなトレーニングを望んでいる。

今週は10月の「ZOZOチャンピオンシップ」以来となるトレーナーを帯同し、ラウンド中の体の動きをチェックして、普段よりも負荷をかけたトレーニングを行って調整をする。「トレーニングで直してくれるので安心感あります」と万全の状態で初日を迎える構えだ。

シーズン終盤で賞金王レースも佳境を迎える。「(賞金ランキング)上位の人たちもギアを上げて毎試合上位に入る状態。なかなか厳しいと思いますが、自分も上位争いにはまだついていけていると思うので、ここで優勝してさらに勢いをつけたい」。3週ぶりのトレーニングで体も気持ちも引き締めて臨む。

<ゴルフ情報ALBA.Net>