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プロ2戦目の蝉川泰果が快挙に向けて2位浮上 「アグレッシブに食らいついていきたい」

<三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目◇11日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

史上初のアマチュアでツアー2勝を遂げ、先月31日にプロ転向した蝉川泰果(せみかわ・たいが、東北福祉大4年)。プロ転向2戦目となる今大会は、「魅せるプレー」を信条とする21歳にピッタリの舞台だ。

50回大会を記念して「全日入場無料」とする今大会。平日にもかかわらず初日から来場者は4000人を超え、この日は5131人。大勢のギャラリーに囲まれた蝉川は、この日も積極的にドライバーを握るなど“魅せる”プレーで3バーディ・ボギーなし。連日の「67」でトータル6アンダー・2位タイに浮上した。

初日3アンダーで滑り出したが、「3アンダーでも気を抜いちゃうとカットライン(を下回ること)もある。ピリッとしたなかでのラウンド」だったが、「ノーボギーで回れたのは一つ成長した部分かなと思います」。もう少しバーディを獲りたい気持ちもあったが、トラブルのホールでもパーで切り抜けたことには納得する。

首位と2打差で週末へ。プロ転向2戦目でのプロ初優勝となれば、1999年の日本ゴルフツアー機構発足以降では、2013年の松山英樹と並ぶ日本人最速記録。また、これまで蝉川を含めた6人がアマチュア優勝を遂げているが、同一年でアマV、プロ初優勝を遂げた例はない。

「(きょうは)中盤あたりからティショットがちょっと荒れていた。もう少しいけた部分もあるので、あすに向けてしっかり調整します。アグレッシブにトップへ食らいついていけるゴルフをしたい」。この日の18番パー5は、向かい風。それでもティショットはドライバーを握り、果敢にバンカー越えに挑んでイーグルを狙う姿勢を見せた。週末にはギャラリー数はさらに増える見込み。今年3勝目を狙う蝉川の魅せるゴルフでギャラリーを沸かせる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>