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50回記念大会で“入場無料”に4170人のギャラリー 大会2勝の石川遼が「感謝」の好発進

<三井住友VISA太平洋マスターズ 初日◇10日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

大会2勝を挙げている石川遼は、4バーディ・2ボギーの「68」をマークし、首位と4打差の10位タイで滑り出した。9月の「ANAオープン」でプレーオフに進出した3年ぶりの復活優勝も近いと思われたが、それ以降、腰痛などもあり出場5試合で予選通過は1試合のみ。初日トップ10以内は「ANAオープン」以来。好相性の大会で3年ぶり18勝目に向けて好位置につけた。

風速6m/s以上の風が吹きつけた御殿場コース。インの10番から出た石川は15番で7ヤード、17番で20ヤードと2度のチップインを決めるなど安定した内容のラウンド。「チップインが2回なので、内容的にはパープレーぐらいの感じ。風が強くてコンディションが難しかったので、丁寧に1打1打集中できた」とまずまずの18ホールと振り返った。

1972年に始まった今大会は、今年で50回目という節目の大会。主催者は日頃の感謝の気持ちを込めて「全日入場無料」とし、初日は4170人が詰めかけた。上限5000人の入場制限を設けた昨年は1635人、コロナ禍前の19年大会でも1804人と、例年の倍以上のギャラリーで賑わった。

石川のスタートホールの10番ではティイングエリアからグリーンまで人で埋め尽くされ「ありがたいですし、大会側に対しても本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とモチベーションになったと話す。「やっぱり僕らがもっと見に行きたいと思ってもらえるようなプレーをしたいなと改めて思いました」とギャラリーと大会側に感謝を示すとともに、気を引き締めた。

先週は90位タイで予選落ちに終わったが、「先週よりいい方向に修正できている」と糸口は見えている。「(自分の)ミスの原因が絞られているので、それをいかに減らすか。しっかり練習して、試合でできるように。また全部が全部いいショットにはならないと思うので、そのなかでしっかり状況判断をして、がんばってやる感じですね」。40回大会となった12年に優勝したのは石川。節目の大会で強さを発揮する。

<ゴルフ情報ALBA.Net>