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池村寛世が優勝者より拍手を浴びたスーパーショット! 300万円アップまであと10cm!?

<マイナビABCチャンピオンシップ 最終日◇6日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217ヤード・パー72>

最終18番グリーンで、優勝した堀川未来夢よりも大きなガッツポーズをみせた男がいる。セカンドショットであやわアルバトロスかというスーパーショットを放った池村寛世だ。最終組を一緒に回った堀川がウィニングパットを沈める数分前、タップインでイーグルを奪ったときの写真がこれである。

最終組が最終18番ホールのティイングエリアに立った時点で、堀川がトータル16アンダーで単独首位。池村はトータル12アンダーで4打差となり、逆転優勝は絶望的だった。1つ前を回る河本力はイーグルパットをショートして、バーディを奪うもトータル15アンダー、出水田大二郎は2オンさせてから3パットでトータル15アンダーと、トップをとらえることをできず。堀川はパーを獲れば優勝というかなり有利な状況となった。

最終日のピン位置は右手前で、池越え。風はフォロー。「9番でドローを打つか、8番でフェードを打つか迷ったんですけど、9番のドローだと落ちてから5、6ヤード転がっちゃうと思ったので、止めるためには8番のフェードしかない」。

堀川と稲森佑貴がセカンドショットでグリーンを外した後、池村が残り166ヤードを8番アイアンで打つと、ボールはピンに重なって落ちていき、カップ付近に落ちてピタッと止まったのだ。この日の18番グリーンで最も大きな拍手と歓声を浴びたのは池村だった。「完璧な球でしたね。これはくっついたなと思いました。入ってくれれば良かったのに」。

ほぼ優勝を確信していた堀川もこれにはビックリ。「池村選手がセカンドを打って『入った!』という声が聞こえた。まさかここから来るのかと思った」という。4打差がついていたため、2打目を直接入れたとしても1打届かないのだが、それでもチャンピオンをヒヤッとさせた一撃だった。

「2打差であそこに来たかったな。そうしたらもっと面白かったと思うんですけど。いい争いができたので、来週からまた頑張ろうと思います。最後はやっとなんか気持ち良かった」。

最後のスーパーショットで順位は7位から5位へ。ちなみに、7位の賞金は398万円、6位は456万円、5位は480万円で、2位は768万円。それぞれパー、バーディ、イーグル、アルバトロスと考えると、最後の一発が入るか、パーで終わるかによっておよそ300万円の差が生まれたことになる。だからプロゴルファーはやめれらない!?

<ゴルフ情報ALBA.Net>