このエントリーをはてなブックマークに追加

ショット上向きでチャンス演出 “バット素振り女子”の15歳・新地真美夏が日本勢最上位の6位に浮上

<アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 3日目◇5日◇サイアムカントリークラブ ウオーターサイドコース(タイ)◇6309ヤード・パー72>

単独首位だった前年覇者の橋本美月(東北福祉大2年)が終盤崩して順位を落とすと、この日「70」をマークした15歳の新地真美夏(相模中学3年)が、首位と3打差のトータル5アンダーで日本勢最上位の6位タイに浮上した。

ジュニアの大会で慣れ親しんだ手引きカートで2日間戦ってきたが、この日からキャディバッグはハウスキャディに預けた。「アドバイスとかはないんですけど、クラブを持ってもらうことで、自分に余裕ができた感じがします」と快適にラウンドをできた。

「予選2日間よりだいぶショットがよくなってくれて、ほんとによかった。ただ今度はパットが決まらなくて」。強めのタッチが持ち味の新地は、予選ラウンドではパターに助けられたが、この日は小学3年から始めたバット素振りで作ったショット力を発揮。しかし2番でバーディ先行すると、5番、6番で続けて1.5メートルのバーディチャンスにつけたが、「5番はひっかけてしまい、6番はラインの読み違い」と決めきれない。

それでも、パットが入らないと思った7番パー3では、2日連続であわやホールインワンというショットで30センチにつけてバーディを奪った。前半2つ伸ばして折り返し、目標とする「60台」の可能性も出てきたが、12番パー3でボギー。その後はチャンスにつけるも決まったのは「最後の18番だけ」と一つ取り返して「70」でホールアウトした。

いつ60台のスコアが出てもおかしくない内容にも「いける感覚はありましたけど、そんなものかな。そんなかみ合う日はあまりないので、納得いっています、今日は」と15歳とは思えぬ冷静さ。

最終日は雨予報も出ており、「60台出したいけど、雨なので無理に狙いにいきすぎない。大崩れすることもあるので、今日のようなプレーができたら100点かなと思います」。首位と3打差の絶好の位置にいながらも、気負うことなく最終日に向かう。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>