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終盤失速「77」での後退に涙 連覇を狙う橋本美月は「笑顔で終わりたい」

<アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 3日目◇5日◇サイアムカントリークラブ ウオーターサイドコース(タイ)◇6309ヤード・パー72>

大会史上初の連覇を狙う橋本美月(東北福祉大2年)が、苦しいムービングデーを過ごした。単独首位から出たこの日は、2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「77」と5つ落として、首位と4打差のトータル4アンダー・9位タイに後退した。

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予選ラウンドまでの晴れ模様から一転、厚い雲がかかった3日目。橋本のゴルフも重いものになってしまった。予選ラウンドを単独首位で終えた橋本は、前半から耐えるゴルフが続く。2番でボギーとして後続に並ばれると、その後は防戦一方もパーでしのぐ。だが、9番パー4でフェアウェイからの2打目を奥2メートルに乗せたものの、ボールはカップの横を通り過ぎた。

苦しい前半を終えると10番から連続バーディ。この時点で後続に2打差の単独首位に返り咲く。しかし、13番から試練が襲った。13番で短いパーパットを外してボギーとすると「小さいミスからしっかり切り替えられなかった」と続く14番でダブルボギー。16番からは3連続ボギーを喫した。

18番グリーンを後にするとすぐに顔を覆い、涙をぬぐう。「意識しないでおこうとは思っていたんですけど、どこか力みがあたったりして、気持ちのコントロールができなかったです」と声を振り絞った。

首位と4打差。まだ連覇の夢が絶たれたわけではない。「明日は1つでも今日の分を取り返して少しでも上位で、明日は笑顔で終われるようにがんばります」と前を向いた。最終18番はグリーン奥のラフからチップイン。これが大きな一打になるかもしれない。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>