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大一番で魅せる強さ アマも真似したい西村優菜の“一生懸命”

<TOTOジャパンクラシック 3日目◇5日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>

来季の米ツアー参戦を目指して、12月に行われる予選会への出場を明言している西村優菜。今大会で優勝できれば予選会免除で来季の資格を得られるだけに、大事な大事な戦いとなっている。そんな西村が今週インタビューなどで多用しているフレーズが「一生懸命」だ。

何を語った? 3日目終了後の西村優菜インタビュー【動画】

『真剣に物事へ取り組む』という意味のこの言葉。これだけの大一番だ。真剣に戦うのは当たり前とも思えるが、西村の真意はどこにあるのか。

「スイングを意識せずに、とにかくスコアメイクに焦点を当てています。普段の試合とは違う気持ちで挑んでいるので、最後までその気持ちでやりたい。それが一生懸命です」

今大会に入ってきた西村の調子は、上向きではあれど万全ではなかった。「下半身が止まっていた感じ」と修正点もあった。だが、それはコースでは意識しない。ラウンドを終えてから「こういうミスが出ていたな」と練習場で修正するのである。コースですることはただ一つ。「いかにいいスコアを出すか」。やるべきことはスイングではなく、マネジメントなのだ。

だが、思っていてもなかなかできないもの。修正点が明確であればなおさらだ。ましてや勝ちたい気持ちが強い大会。しかし、小手先でごまかそうとすればするほど、ドツボにハマるのがゴルフである。もちろん、修正も大事。そこはしっかりと「きのうよりも良くなった」と仕上げられるのも西村の強さである。

“一生懸命”やった結果、3日目を終えてトータル10アンダーの4位タイ。首位と4打差と十分に優勝を狙える位置につけている。「4打差は、いつも以上の差を感じると思います。下から追い上げていくためには、自分がとにかく一生懸命プレーをする。伸ばしていかないとチャンスはないと思います」。最終日もスコアだけを見て、夢の舞台への切符をつかみにかかる。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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