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櫻井心那、史上最年少での賞金女王戴冠に「うれしいです! 早かったです!」

<宍戸ヒルズレディース森ビルカップ 最終◇28日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6428ヤード・パー72>

ルーキーが参戦初年度から大仕事をやってのけた。ステップ・アップ・ツアー(国内女子下部)は今季2試合を残し、シーズン5勝を挙げている櫻井心那(さくらい・ここな)の賞金ランキング1位が確定。史上最年少となる18歳で女王タイトルを獲得した。

「うれしいです! 1年早かったです!」と率直な気持ちを口にした。「ツアーを経験したことがなく、デビューの年だったんで、毎週試合があって、気持ちとか持つのかな、という不安があったんですけど…。1試合1試合頑張っていたので、意外とすぐでした」。先を見据えすぎず、目の前の試合に集中した積み重ねが最高の結果を生んだ。

苦しい時期がなかったわけではない。「8月ぐらいが一番疲れていたと思います。あまりゴルフにも集中できませんでした。でも、最近は慣れてきて、こんなもんだと思えるようになり、疲れが標準みたいになりました」。ツアープロとしての“標準”を備えられたことも、女王戴冠につながった。

これで来季のレギュラーツアー前半戦出場権を獲得。トップクラスのメンバーたちとしのぎを削ることとなる。前週はそのレギュラーツアーに出場したものの予選落ちしているだけに、余韻に浸っている暇はない。

「自分に足りないこととか、バンカーやアプローチの技術もあるし、メンタル面でも自信がなくなってしまう感じなんです。だから、それを克服できるように、めっちゃ練習したいです。ショットも5ヤード刻みじゃなく、1ヤード刻みで打てるように精度を高められるようにして、自信を持って(来季)初戦から臨みたいです」。技術をつけ、そして自信をつけて最高峰の舞台へ挑みたいところ。

そのためにも、早めに女王の座を射止めたのは大きい。今季はレギュラーツアー、ステップそれぞれ1試合ずつを残している。「まずは(ステップの)山口で優勝したいですね」。女王になろうと変わらずに、目の前の試合に集中していく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>