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石川遼が語る偉業達成のアマ蝉川泰果 「ブレずに自分を持っている選手」

<HEIWA・PGMチャンピオンシップ 事前情報◇26日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

石川遼が3年ぶりの勝利に向けて順調に進んでいると強調する。9月の「ANAオープン」ではプレーオフで惜敗。その後の活躍が期待されたが、不運にも腰痛を発症した。1試合の棄権、1試合を欠場し臨んだ先週の「日本オープン」では予選落ちに終わった。

それでも石川の表情は明るい。心配された体の調子も「かなりいい。どこも痛みはないです。ここから最後の試合までいいコンディションのまま臨めるように」と今の状態を語る。日本オープンでは結果は出ずとも「課題とかショットの部分で収穫があったので、向き合いながら練習をしてきました」と、今週もまた楽しみな4日間となりそうだ。

2年前から行ってきたスイング改造は日々進化を続け、「自分のイメージ以上のものになっています」と自信を見せる。それだけに、2019年の最終戦以来となる優勝に向けても気合が入るが、そこは「あまり欲張らないこと」とまずは内容重視で戦っていく構えだ。

ここから終盤戦に入っていく国内男子ツアーだが、ひとつ刺激になることも起きた。日本オープンで95年ぶりにアマチュア優勝を果たした蝉川泰果の存在だ。すでに9月の「パナソニックオープン」を制していた上に、今回アマチュアとして2勝目を挙げる活躍。石川は日本オープンで蝉川、アダム・スコット(オーストラリア)と練習ラウンドを行い、いま話題の新鋭のスゴさを目の当たりにした。

「素晴らしい才能を持った選手ですし、今年の5月にダイヤモンドカップで回ったときよりもドライバーのフェードの度合いが少なくなっていて、ストレートに近い軌道からあえてフェードを強く打ったり、というのを打ち分けていました」と成長を見て取った。

さらに続ける。「ストレートに近い感じの球をたくさん打っていて、スライス回転が減っているぶん、より力が加わっていて僕やアダム・スコットより常に前にいましたし、いちばん曲がっていなかったです」と蝉川の持つポテンシャルをべた褒めする。

「自分をブレずに持っている選手だなと話して感じました。ますます楽しみです。自分も刺激を受けました」。ニューカマーの存在は、復活を目指す石川のゴルフ熱にもプラスになったようだ。

優勝は意識せず、「テーマに向き合ってやっています。結果が後からついてくるほうが納得ができるし、なんで結果が良かったかがわかりやすい」と、まずはやるべき課題と向き合って、その上で結果がついてくるのを待つ。果たしてその瞬間が今週訪れるのか、注目だ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>