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復帰戦の石川遼、終盤の“4パット”で急降下「グリーンの読みが合っていなかった」

<日本オープン 2日目◇21日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7178ヤード・パー70>

3週前の「バンテリン東海クラシック」で腰痛により第2ラウンドの途中で棄権をしてから、今大会が復帰戦となった石川遼。10日間は歩くだけでクラブも握らずトレーニングも行わず。ようやく球を打ち始めたのは先週の水曜日だった。初日は「探り探りの分、うまくいかなかった」と3オーバー・63位タイ発進。「5オーバーで通るのかどうか」と予選通過を目指した2日目も「74」とスコアを落とし、トータル7オーバーと予選通過が厳しい位置でホールアウトした。

第2ラウンドを10番からスタートした石川は、11番でボギーが先行。14番でもボギーを叩いて、この時点でトータル5オーバーまでスコアを落とした。しかし16番から3連続バーディでトータル2オーバーまで戻してハーフターン。後半に入って5番でティショットを左に曲げるトラブルからボギーを打ったが、まだ予選通過圏内にいた。

7番は518ヤードと距離の長いパー4。ティショットで狙っていくフェアウェイは狭く、グリーンの横幅も狭い。初日の平均スコアは4.600で2番目に難しいホールとなっていた。石川はティショットでドライバーを握る。右サイドからドローをかけてフェアウェイど真ん中をとらえたが、右奥のピンを狙っていくセカンドショットをグリーン奥のラフに外してしまった。アプローチは1.3メートルに寄せるもパーパットはカップにかすらず右に抜けてボギー。トータル4オーバーとなった。

このままのスコアなら確実に予選通過できる。しかし、8番パー3で落とし穴が待っていた。

きょうの8番は左手前のバンカーのすぐ上という難しいピン位置。実測190ヤードのティショットはドローしてピン方向へ向かっていったが、わずかにキャリーが足りずにピンサイドのバンカーへ吸い込まれた。「あのピンポジションは難しいのは分かっていたので、10メートルでも右に乗せたらと思ったんですけど、狙っていたラインではなかった」と振り返る。

2打目のバンカーショットは「ピンとエッジの間は4ヤードくらいしかなく、ピンを狙っても奥8メートルはいってしまう」と寄せるのが難しい状況。「右に打った方が受けている」 と、 あえてピンの右を狙ったバンカーショットは右手前5メートルに止まった。

「ティショットをバンカーに入れた時点で、8番はボギーでもしょうがない」。ところが5メートルのパーパットは「強く打ってしまった」と2メートルオーバー。「パーパットも返しも、上って下りのカップの位置」というボギーパットもカップに触れずに2メートルオーバー。ダブルボギーパットはカップをなめるも入らず。まさかの“4パット”のトリプルボギーを叩いた。これでトータル7オーバーとなり、一気に予選通過圏外へ。最終9番はパーとして、そのままホールアウトした。

「全体的に(グリーンの)読みが合っていなくて、信じて打つことをきょうやっとできはじめたなという感じだったんですけど、終盤でミスが出た」。午後組のスコア次第で予選通過の可能性もあるが、難しいピンポジションとなった8番のトリプルボギーが決勝ラウンド進出への足かせとなりそうだ。

それでも、「ただゴルフ場を歩いただけではなくて、自分の打ちたいショットをしっかりテーマを持ってやれた。全体的にはそんなに悪くなかったですし、ドライバーも最後までいい感じで打てていたので収穫はありました。練習して仕上げていくだけかなと思います」と前を向く。毎日ケアを行い腰痛は再発していないが、今後も練習量やトレーニングを「徐々に」増やしていきながら完全復活を目指していく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>