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“はんなり京女”川崎春花が今季5人目のルーキーV「めっちゃうれしい」

<山陰ご縁むす美レディース 最終日◇26日◇大山平原ゴルフクラブ(鳥取県)◇6513ヤード・パー72>

ルーキー旋風が止まらない。ステップ・アップ・ツアーの今季第9戦は首位からスタートした川崎春花がボギーなしの6バーディを奪い、トータル12アンダーで2位に4打差をつける圧勝劇。これで昨年のプロテストに合格した選手が今季5勝目。次々にニューヒロインが誕生している。

2日目を終えて2位に1打差をつけ首位に立ったが、守ることなど頭になかった。「攻めることに徹して集中していたので、緊張はせず最後まで自分のゴルフを貫けた」という圧巻のプレー。15番パー4は危険地域として認識していたグリーン奥のバンカーに外すも、ここから1メートルに寄せた。これをきっかけに自信がみなぎり、「16番のボードを見て4打差あったので優勝できるかなと思いました」と17番でもバーディ。ダメ押しにも成功し、初の栄冠をつかみとった。

アマチュア時代からプロの大会で活躍を見せていた。昨年11月の最終プロテストに合格。今年の3月に高校を卒業してプロの世界に飛び込むと、レギュラーツアーでは結果が出ずに苦戦した。それでもステップでは2度の2位。レギュラーツアーで活躍する佐藤心結や、ステップですでに優勝を遂げている櫻井心那ら同学年の活躍を見て気持ちを強く持った。

「ショットがよかったし、マネジメントもよかった。めっちゃうれしい」と完ぺきな試合運びで初優勝を遂げた。実力は折り紙付きだが、その裏にはここまで支えてくれている両親のサポートがあった。「いつもサポートしてくれて、プロになってからは遠征についてきてくれて。両親がいなかったらここまでこられていません」と心からの感謝を述べる。

このあとは2週後に迫った「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」に出場。これは地元の京都府での開催とあって、凱旋出場ともなる。跳ね返されているレギュラーツアーの壁に真っ向勝負。攻めの姿勢を忘れない“はんなり”京女が、大舞台での活躍を誓う。

<ゴルフ情報ALBA.Net>