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丸山奬王は3年前の“デジャブ”払拭する1アンダー 「ズルズルいかなかったのは成長」

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 初日◇18日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>

この大会が、プロ転向後初めてのトーナメント出場となる丸山茂樹の長男・奬王(ショーン)。「緊張していました。ティショットでいきなりめちゃめちゃヒールに当たったり、トーナメント慣れしていない感じでした」と話しながらも、アンダーパーでクラブハウスへ帰ってきた。首位と5打差の1アンダー・31位タイで、2日目に入る。

そんなミスにも慌てることなく、スタートホールの10番でバーディ発進。しかし直後の11番でボギーが来ると、「崩れてアイアンショットが乱れた」と、12番でもスコアを落とす展開となる。しかし、これで意気消沈しない“胆力”は父親譲りか。「そこからパターが入ってくれたので、なんとか拾って拾って」と、13番から10ホールものあいだパーを並べてしのいだ。

高まっている緊張感を落ち着かせたのが、後半の5番パー4。346ヤードのホールでティショットを4番アイアンで刻むと、残り104ヤードの2打目を2メートルにつけバーディを奪った。これで再びイーブンパー。「あのバーディパットが入ってから、ホッとしていい流れになりました」。すると続く6番でも3メートルのチャンスを沈め、アンダーに潜った。

2019年にはアマチュアとして出場し、今回と同様に大きな話題になった。しかし結果はトータル3オーバーで予選落ち。「3年前も同じような雨や風であまりいい成績が出せず、(この日も)前半の流れだとやばいなと思った」と“デジャブ”の予感もあったが、踏みとどまった。「立ち直れた。ズルズルいかなかったので、成長できているかなと思います」。そこからの年月も実感できた。

「前半は風も強かったですし、クラブ選択などで焦ってミスもあった。なんとか耐えた1日。明日は上がりの4、5ホールをいいリズムでプレーができれば」。初々しいラウンドになったのは、致し方ないところ。次代の“丸山”が、まずは記念すべき第一歩を踏み出した

<ゴルフ情報ALBA.Net>