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「センターシャフトはショートパットに強い」 堀川未来夢はイップス克服でCSパターを再投入【勝者のギア】

<日本プロゴルフ選手権 最終日◇7日◇グランフィールズカントリークラブ (静岡県)◇7219ヤード・パー71>

プロ日本一決定戦は単独トップで出た堀川未来夢が4バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「70」をマークし、トータル15アンダーで逃げ切りV。今季初優勝(通算3勝目)、2019年「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に続く2つ目の日本タイトルを獲得した。

自身のYoutubeチャンネルで頻繁にクラブに関する投稿も行っているが、堀川のクラブは数年前からほぼ替わっていない。特にUTは自身でも「名器」と言い、ツアーステージの頃から同タイプのものを使っている。7Wを入れたのは初優勝した19年シーズンから。

グローブをせず素手で握り、ハンドアップに構える堀川のクラブの特徴の一つが「極太グリップ」だ。かつては下巻きテープ7重巻きの極太仕様。今は、エリートグリップの極太グリップで下巻きテープは2重にし、以前の7重巻き相当の太さを出して愛用する。

また、パターイップスを公言する堀川だが、対策について詳細に語る。主な症状は「右手の意図しない動き」。試行錯誤した上で、順手にクロウグリップと握りを変える。「若干フックかスライスかでクロウグリップの中指の位置とかを変えてます。最悪プッシュが出るときはフェース閉じるとか……」。

また、センターシャフトのパターにも独自のこだわりを持つ。ヘッドは変わってもセンターシャフトを長く愛用している。イップスで悩んだ時期は一旦封印していたが、今大会はセンターシャフトで臨んだ。

「センターシャフトはショートパットに強いという持論があって、右手がまともに動くようになったら多少使える。以前はボール位置を変えてフックなら上、スライスなら下と1ミリぐらい芯をズラしてインパクトで開かせたり、閉じさせたり技を使っていたんですが、イップスが出てわけわからず一旦封印しました。やっと人間らしい動きができるようになったので、もう一回センターに戻したらうまくいきました」(堀川)

常に真ん中ばっかりで打とうとする人は多いが、堀川は道具の力を使った“プロテク”を持ち合わせている。

【堀川未来夢の優勝セッティング】

1W:ブリヂストンTOUR B XD-3(9.5°Tour AD PT-7X 45インチ D2)

3,5W:テーラーメイドM4(15,18°Tour AD PT-8X)

7W:ブリヂストンTOUR B JGR(21°Tour AD PT-8X)

4U:ブリヂストンJ15HY(23°DG EXツアーイシュー)

5I〜PW:ブリヂストンTOUR B X-CB(DG EXツアーイシュー)

52,58°:ブリヂストンTOUR B XW-F(DG EXツアーイシュー)

PT:スコッティ・キャメロン ファントムX 6STR

BALL:ブリヂストンTOUR B X

<ゴルフ情報ALBA.Net>