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「目指してきたものになりつつある」 石川遼は1Wの安定感に収穫を得て、最低限の20位で終える

<日本プロゴルフ選手権 最終日◇7日◇グランフィールズカントリークラブ (静岡県)◇7219ヤード・パー71>

23位タイから出た石川遼は、4バーディ・4ボギーの「71」。前半から2回のチップインバーディと見せ場を作ったが、伸ばすことはできず20位タイ。後半戦のスタートは取り組んできたことの“収穫”を得る4日間となった。

序盤は3つのバーディを奪って伸ばしたが、「チップインが2回なので、アイアンやアプローチの距離感が合っていないことが多かったですね」。3番パー4は2打目のラフからのウェッジショットをグリーンオーバーしてからのチップイン。5番パー5は、2打目をピンまで50ヤードほどまで運んだが、手前の花道にショートして、そこからチップイン。2打目以降に課題のある1日だったと振り返る。

アイアンの距離感に課題を挙げながらも「4日間ドライバーのパフォーマンスがよかった。狭いホールが多い中でも打っていけたのは収穫です」。6本の素振り棒を使ってスピードを上げるトレーニングを5週間のオフの間に始めたが、「6月の試合と比べて、スピードを上げて振っても悪い影響は出ていませんでした。試合の中でもMAXに近い力感で振れたのは久しぶりです」と手ごたえを得た。

スイング改造をはじめて2年が経過した。「もともとドライバーとか長いクラブの再現性を高めるため。ドライバー、3番ウッドが良くなっているのは、自分が目指してきたものになるつつあるのかなと思います。アイアンの距離感とかは残りの試合をかけて向上させていきたい」。ショットとパットがかみ合わない日も続いたが、“20位以内”は石川が掲げる最低限の目標。ロングゲームの安定感が出てきてことで、残りの課題も明確になった。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>