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「1000万点!」の快進撃 25歳“オールドルーキー”が同期に並ぶ勝利に向けて大前進

<カストロールレディース 2日目◇28日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6438ヤード・パー72)>

前半だけで6バーディ。一時は、仲宗根澄香が持つステップ・アップ・ツアーの18ホール最少ストローク「62」に迫る勢いでスコアを伸ばした平井亜実が、トータル9アンダーのトップに並んだ。後半2つのボギーで新記録とはならなかったが、「65」のビッグスコア。初日の11位タイから大ジャンプを果たした。

最終18番では15メートルから3パットのボギーを叩き、「悔しい」上がりにはなったが、道中はパターの好調さにも後押しされバーディ街道を突き進んだ。「トップ10で最終日に入れれば…」という期待を軽々と上回る結果に、「自己評価は…1000万点ですね!」と笑顔も弾ける。上がりの悪さすらも、「浮かれたままで最終日に行かないように、気を引き締めてくれた」とポジティブに捉えられる。

5度目の挑戦となった昨年6月のプロテストで合格した、25歳の“オールドルーキー”。2019年にはプレーの場を求めて参戦した中国ツアーで、日本人初となる優勝も果たしている。プロテスト合格直後には、「優勝か予選落ちか。そんな選手になりたい」と話していたように、強気で攻撃的なゴルフが信条だ。

同期には今大会の前年度覇者・岩井千怜や、その双子の姉・明愛、ほかにも佐久間朱莉らがいる。すでに昨季のステップ優勝者や、今季レギュラーツアーで活躍する選手を多く輩出する“豊作の93期生”の一人。取材中には「同期が勝って焦ってもいた」という本音も。ただ、その一方で「昔から上手かったわけではない。コツコツやっていくしか」という思いも抱く。

「3つ、4つ前にいる人を追うくらいの気持ちでスタートしたい。いつもコーチには“攻めと無謀は違うから、そこだけは勘違いするなよ”と言われる。その見極めをどれだけできるかがカギになる」。その“前にいる人”として、同期の姿を思い浮かべるのか? そこに並ぶステップ優勝を、自らのプレースタイルを貫いて手にしたい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>