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左手首に“爆弾”… それでも保坂真由はステップ記録の2イーグル「もう1個欲しかった(笑)」

<カストロールレディース 初日◇27日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6438ヤード・パー72)>

4アンダー・3位タイで初日を終えた保坂真由。首位とは3打差と、今季2勝目に向けいい位置につけたが、“おまけ”もついてきた。6番と10番の両パー5でイーグルを奪ったのだが、この1ラウンド2イーグルは、過去4人しか達成していないステップ・アップ・ツアー歴代最多に並ぶ記録だった。

最初に“豪打”がうなったのは509ヤードの6番。残り220ヤードから2オンに成功すると、その後の5メートルを1パットで沈めた。さらに520ヤードの10番でも同じような距離から、こちらも2オンさせて6メートルをねじ込む。3番パー5ではアプローチのミスからダブルボギーを叩いていたが、このイーグル2発で一気に上位に食い込んだ。

最後のパー5となった17番では、“新記録”となるイーグルこそ来なかったが、きっちりバーディをマーク。「もう1個欲しかったですね。欲が出ました」と思わず頬も緩む、驚きのスコアメイクを見せた。

1ラウンド2イーグルは初めての経験。これで勢いづきそうな2日目だが、大きな“爆弾”も抱えている。今季のステップ開幕戦「ラシンク・ニンジニア/RKB レディース」でプロ初優勝を挙げたが、その後、ショットの調子が低迷。それを解消しようと練習に打ち込んだところ、6月に左手首を痛めた。「どうしても出たかった」というレギュラーツアーの「アース・モンダミンカップ」に強硬出場するも、そこで予選落ちを喫すると、コーチや家族と相談のうえ、治療を優先させることにした。

クラブを握れなかった2週間は、「(動画プラットフォームの)Netflixばかり見ていました」と部屋に閉じこもる毎日。7月に入ると、妹の萌々が出場した「ISPS ハンダ・プロテストの費用は腕で稼げ 女子トーナメント」でキャディを務めるなどしたが、本格的に練習を再開できたのは先週の22日(金)だった。まだ患部にはテーピングも巻かれているが、ステップ後半戦の初日から、突貫工事とは思えないプレーを披露した。

しかし、ホテルに戻った後にはアイシングを施す必要がある状態だ。満身創痍。それでも「(2日目も)60台で回れるように」と、必死に優勝争いに食らいついていく。

■ステップ・アップ・ツアー 1ラウンド最多イーグル2個

入江由香(2003年 SANKYOレディースカップ 第2R)

廣瀬友美(2008年 SANKYOレディースカップ 第1R)

大出瑞月(2016年 うどん県レディース金陵杯 第2R)

川岸史果(2019年 ツインフィールズレディース 第1R)

保坂真由(2022年 カストロールレディース 第1R)

<ゴルフ情報ALBA.Net>