最新のウェッジ部門の売り上げランキングでは1位がボーケイの『SM9』、2位がピンの『グライド4.0』という順位が続いているが、注目したいのは発売初週に6位に入ったピンの『ChipR』(チッパー)。読みもズバリのチッパーと呼ばれるお助けクラブで、ウェッジのカテゴリながら、標準のロフト角は38.5度と立っている。
チッパーが大手メーカーのウェッジを押しのけてトップ10に入るのは異例のこと。二木ゴルフ南町田店の原田聡さんに話を聞くと、それだけ『ChipR』は注目度が高かったそうだ。
「当店でも発売初日に初回入荷分がすべて売り切れてしまいました。ピンユーザーにとっては、チッパーなのにライ角やロフト角を調整できるフィッティング要素があるというのが貴重だったと思います」
他の店舗からもピンの『ChipR』は発売初日に売り切れたり、予約注文だけで完売したという話を聞いた。その理由については?
「どうしてもチッパーにはカッコ悪い、ダサいという印象があったのですが、今回の『ChipR』は見た目もオシャレでキャディバッグに入れたくなる雰囲気を持っていた。それも大きかったと思います」
そもそもピンはチッパー作りが上手なメーカー。創業者のカーステン・ソルハイムは70年代から『CHIPO』(チッポ)という名前のチッパーを発売しており、これは2000年代まで続くロングセラーとなった。今回の『ChipR』もロングセラーとなるか!?
■ウェッジ売り上げランキングトップ3
1位 タイトリスト ボーケイデザイン SM9
2位 ピン グライド4.0
3位 テーラーメイド ミルドグラインド3
※データ提供/矢野経済研究所
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