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3年ぶりVに王手の宮本勝昌 今週投入した未発表アイアンが奏功「振り抜きがすごくいい」

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 3日目◇25日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

49歳の宮本勝昌が3年ぶりの通算13勝目に王手をかけた。1イーグル・6バーディ・1ダブルボギーの「66」で回り、トータル17アンダーで2位に1打差の単独首位で最終日を迎える。

初日から3日連続で60台を並べる宮本。「今日が一番いい内容かな。うまくいかない時間帯も乗り切ったり、うまく流れを作れたり。組み立てがうまくいきました」。2番、3番で連続バーディとしたが、4番パー5でティショットを林に入れてロストボールのダブルボギーを喫した。流れが悪くなりかけたが、この日295ヤードに設定された5番パー4で1オンに成功し、5メートルを沈めてイーグル。この“スーパー”バウンスバックなどで、悪い流れを断ち切って伸ばし続けた。

好調なショットが続く3日間だが、今週から新しくしたギアもそれを支えている。ドライバーは昨夏発売されたブリヂストン『B2ドライバー』のロフトを8.5度に立てたバージョンを使用。「ロフトを立てたことで非常に良くて、若手と回っていてもビックリするほどおいて行かれない」と20代にも劣らない飛距離を見せる。

またアイアンは、見たことのないブリヂストンの未発表モデルだ。バックフェースには『221CB』と書かれている。『201CB』の後継とみられる今秋発売モデルだろう。「ソールの真ん中が高くなっているラウンド形状で、振り抜きがすごくいいんです。洋芝とか逆目でもしっかり抜けてくれます。抜けがいいから、スピードが落ちずに飛ぶ気がします」。今大会は洋芝のコースにぴったりハマっている。

新しいクラブは水曜日に手渡されていきなり実戦投入をした。「練習で打ったら全部いいんです。試合で試さないと分からないですから」。この3日間はかなりの好感触であり、結果にもつながっている。

昨年大会では単独首位で迎えた最終日に「73」とスコアを落とし、2位タイに終わった。「今日の大西魁斗くんみたいに9アンダーを出す選手がいますから。後ろで回るのは(前の組の)様子を伺いながらできるので、アドバンテージかなと思います。同伴競技者より1打でも少なくアンダーパーが増えていくように。確実に自分がスコアを伸ばす。今週ずっといいプレーできていますから、明日も継続していきたい」。通算12勝を誇る49歳は26度目の最終日最終組。戦い方は分かっている。(文・小高拓)

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