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2位発進の宮本勝昌、チームセリザワの“しきたり”で今週は毎日ゴチ!? 「今日は焼肉で明日は寿司パーティ」

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 初日◇23日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

20代の選手がひしめくリーダーボードにひと際目立つのが49歳の宮本勝昌。この日は1イーグル・5バーディ・ボギーなしの「65」で回り、首位と1打差の7アンダー・2位タイ。昨年は単独首位で最終日を迎えた好相性のコースで、3年ぶり13勝目を視野に入れる。

グリーンの面が多くピン位置によっては3パットも必至のグリーンがコースの難度を上げる。「難しいコースです。ピン位置によって攻めていいところ、攻めちゃいけないところを見極めないとすぐにボギーが出ちゃう。そこをうまく攻められたかなと思います」とベテランらしく、ピン位置を見極めた攻守の切り替えが奏功。「こういうスコアは自信になります」と好感触のラウンドとなった。

先週、シニア初優勝を遂げた藤田寛之は、芹澤信雄を師匠とするチームセリザワの兄弟子。今週は藤田もレギュラーツアーで戦っている。「藤田さんの活躍はすごく嬉しかったです。ここ数年苦しんでいるのをずっと見ているし、それでもレギュラーにこだわる、(サッカーの)三浦カズさんのようなカッコよさもありつつ、先週はシニアにいったら5打差でぶっちぎりで勝ったり、かっこいいですよね」。2014年以来8年ぶりの優勝を手放しで喜んだ。

この藤田の優勝により、今週はチームセリザワの“しきたり”が行われている。「優勝した人が翌週の1週間ずっとご飯をごちそうするっていうのがあるんです。今日は焼肉で、明日は寿司パーティです。どっちかが予選落ちしても残ろうねとも話しています」。今週の夕飯はすべてチャンピオン・藤田の恩恵を受けて力をもらっている。

今季は最年長シード選手としてレギュラーツアーで上位争いする宮本だが、今年8月に50歳の誕生日を迎え、9月にはシニアツアーにデビューする予定だ。シニアでは「お前はまだこなくていいよ」、レギュラーでは「驚異の49歳」と呼ばれる強さを理想としている。「できることならレギュラーで結果を出してシニアでもがんばりたい」。シニア入りする前にレギュラーでまだまだ華を咲かせる。(文・小高拓)

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