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ルーキー・泉田琴菜はステップ3戦目で初の“最終日最終組”「この経験がしたくてゴルフを続けてきた」

<ツインフィールズレディース 2日目◇20日◇ゴルフクラブ ツインフィールズ ゴールドコース(石川県)◇6509ヤード・パー72>

アンダースコアは2人だけ。そのような難しいセッティングのなか、昨年11月のプロテストに合格したルーキーが頭角を現した。泉田琴菜が3アンダーの「69」で回り、トータル3アンダーの単独首位で最終日を迎える。

スタートの1番パー5(502ヤード)で2オンに成功し、バーディ発進。だがその後は10番ホールまでパーを並べ、11番でボギーを叩いた。「きょうも流れを作れないのかな…」と肩を落としたが、きょうの泉田は違った。

続く12番、121ヤードと短いパー3でピン右上10メートルにオン。下りフックラインのバーディパットは「打った瞬間強いと思った」パッティングだったが、“ガコン”と入りバウンスバック。自らの手で流れを引き戻した。そのいい流れは最後まで切らさず、上がり2ホールを連続バーディフィニッシュで単独首位に立った。

今季はQTランキング134位とあって、下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場となる。4月のレギュラーツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では主催者推薦選考会(マンデー)を通過して本戦出場を果たしたが予選落ち。それでも今季ステップには2戦出場して30位タイ、13位タイでともに決勝ラウンドに進出している。

プロ4戦目にして初めての“最終日最終組”。そして優勝を意識せざるを得ない“単独首位”で迎える最終日には緊張も大きいが、一方でこんな気持ちもある。「プロとして戦える選手になりたいので、ステップ3試合目で優勝争いできることはうれしい。この経験がしたくてゴルフを続けてきた」。まだまだプロ1年目。最終日最終組、優勝争いを早速経験できることは、今後長いプロゴルファー人生の糧にもなる。

「やることは変わらない。このコースは攻めすぎるとボギーも出てしまう。2パットでもいいと言い聞かせて、周りは気にせずプレーしたい」。大林奈央、桑山紗月とルーキーが2連勝中のステップ・アップ・ツアー。果たして、この泉田によって3連勝はなされるのか。

<ゴルフ情報ALBA.Net>