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2Rのアンダーパーは2人のみ 脇元華と常文恵に共通したこと

<Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament 2日目◇8日◇琵琶湖CC 琵琶湖・三上C(滋賀県)◇6360ヤード・パー72>

硬く傾斜の多いグリーンに厳しいピンポジション。「日本オープン」や「日本女子オープン」といったナショナルオープンの舞台になっている琵琶湖CCで、この2日目は多くの選手がスコアメイクに苦しんだ。

この日、アンダーパーでラウンドした選手はわずか2人。初日に2打差の2位タイにつけた脇元華は13番まで粘りのプレーでパーを重ねるが、14番でティショットのミスからボギーを喫してしまう。しかし、16番パー5で3打目のアプローチを1メートルに寄せてスコアを戻すと、最終18番では残り132ヤードをピッチングで3メートルにつけてバーディフィニッシュ。首位の金田久美子との差を1打に縮めた。

グリーンのコンパクションは24とステップの中ではかなり硬め。それに加えて「最終日かと思うようなピンポジション。落としどころが難しく、今日は奥でもいいと思ったり、センター狙いで打ったりしました」。ピンを狙いすぎないマネージメントでなんとかスコアを伸ばすことができた。

脇元はこの日15ホールでパーオンに成功。「パーオンができていれば崩れない」という信念のもと、堅実なプレーを続けている。初優勝が狙える位置で迎える最終日は「もちろん優勝したいですが、一打一打集中してプレーするだけです。結果は後からついてくるものだと思うので」。気を抜けばすぐに崩れてしまいそうな難コース。それだけに、最終日も気を抜かず全身全霊でコースに立ち向かっていく。

もう一人アンダーパーをマークしたのは初日51位だった常文恵。スコアを1つ伸ばしたことで、一気に9位タイまでジャンプアップした。

「きのうもショットは悪くなかったのですが、グリーンが硬くて奥にこぼれてしまうことが多かったです。今日は初日よりも落としどころに気をつけ、アイアンの番手を落とすなどコースマネージメントに一層気を使いました。ピンを攻めすぎるとケガをしそうだったので」。上りのパットが残るよう、ティショットから考え抜いてのプレー。脇元と同様、ピンに色気を出しすぎないようにしたのが奏功した。

攻めすぎず、堅実に、考え抜いてプレーする。この日スコアを伸ばした2人の共通点はここにあった。戦略性の高いコースをいかに攻略するか。もっともゴルフ脳の高い選手がこの琵琶湖CCの頂点に立つことになりそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>