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渋野日向子がいよいよ“デビュー戦”、国内では女子ツアー開幕! 松山英樹は30歳初戦へ【今週の主要大会】

日本では徐々に春の訪れを感じられる季節になってきたが、今週から国内外でゴルフトーナメントも活発化する。国内女子ツアーは沖縄でシーズン開幕戦を迎え、米国女子も渋野日向子がツアー本格参戦後のデビュー戦に臨む。松山英樹も30歳初戦に挑むなど、コースからの話題が目白押しの1週間になりそうだ。

■国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」(3月3〜6日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部、賞金総額1億2000万円)

いよいよ今週から1年間に及ぶ熱戦の幕が開く。出場予定選手は108名。昨年優勝者の小祝さくらをはじめ、昨季賞金女王の稲見萌寧らがエントリーを済ませている。勝みなみ、原英莉花というメジャー覇者を擁する“黄金世代”、西村優菜、吉田優利、安田祐香といった“プラチナ世代”、そして西郷真央や山下美夢有らの“新世紀世代”の若手が今年も旋風を巻き起こすのか?

また2019年大会覇者の比嘉真美子や、ダイキン工業所属選手の諸見里しのぶ、新垣比菜ら地元・沖縄勢12名も3年ぶりの県勢優勝を目指していく。

昨年は2打差の3位から最終日をスタートした小祝が、鮮やかな逆転勝利で21年初戦を飾った。シード争いなどがポイント制(メルセデス・ポイント)に一本化されるという変化も伴うシーズン初戦。それを制するのは、いったい誰になるのだろうか?

■米国男子ツアー「アーノルド・パーマー招待」(3月3〜6日、米フロリダ州・ベイヒルC&L、賞金総額1200万ドル=約13億8000万円)

西海岸に舞台を移し、フロリダ2連戦目となる今週は、米ツアー通算62勝を誇ったレジェンドの名が冠された大会となる。日本からは2月25日に30歳の誕生日を迎えた松山のほか、金谷拓実も出場を予定している。

このほか、世界1位のジョン・ラーム(スペイン)や、ローリー・マキロイ(北アイルランド)といったメンバーもエントリーを完了させた。前年度王者のブライソン・デシャンボー(米国)は一度はここでの復帰を表明したが、その後やはり欠場することを発表。棄権した2月の「サウジ国際」以来となる実戦復帰は先送りとなった。

■米国男子ツアー「プエルトリコ・オープン」(3月3〜6日、プエルトリコ・グランドリザーブCC、賞金総額370万ドル=約4億2550万円)

今週は米本土を離れたプエルトリコでも試合が行われる。昨年は最終日に首位と1打差から出たブランデン・グレイス(南アフリカ)が6つ伸ばし、トータル19アンダーで逆転。16年の「RBCヘリテイジ」以来の米ツアー2勝目を挙げた。

今年はその舞台に日本から2人が出場する。1人はシード復帰を目指して米ツアーを戦う小平智。そして今田竜二もエントリーしている。今田は昨年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」、今月の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」に続く今季3試合目の出場となる。

■米国女子ツアー「HSBC女子世界選手権」(3月3〜6日、シンガポール・セントーサGCタンジョンC、賞金総額170万ドル=約1億9550万円)

3週間の中断を挟み、アジアシリーズがスタートする。その初戦の舞台はシンガポールだが、ここが日本のゴルフファンの視線を多く集めそうだ。

渋野が、この試合で米本格参戦後のデビュー戦を迎える。昨年12月に終わった予選会(Qシリーズ)を20位で通過し、ツアーメンバー入り。コロナ禍のなかタイミングを見計らいながら、主催者推薦を受ける一人としてようやく今季初戦を迎える。

このほか畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳が世界ランク資格で出場。また日本ツアーが主戦場の上田桃子も、推薦で今季初ラウンドに臨む。国内女子が開幕戦を迎えるなか、アジアからもその熱気を届けてもらいたい。

■DPワールドツアー「マジカルケニアオープン」(3月3〜6日、ケニア・ムサイガGC、賞金総額175万ユーロ=約2億2500万円)

コロナ禍による大会中止の影響もあり、3週ぶりの試合はアフリカでの大会となる。普段からツアーに出場する欧州勢のみならず、やはりケニア選手が多く参戦するのも普段とは趣が異なる。

その試合に日本からは川村昌弘が出場。先週はタイで行われたアジアンツアーに出場し予選落ち。すぐさまアフリカに渡り、試合に臨むという実に“旅人”らしい動きをみせる。

■アジアンツアー「インターナショナルシリーズ・タイランド」(3月3〜6日、タイ・ブラックマウンテンGC、賞金総額150万ドル=約1億7250万円)

先週に続きタイでの2戦目が行われる。その時の5人を上回る8人の日本勢がエントリーした。木下稜介、関藤直熙、久常涼は2週続けての出場。久常は4日間プレーし38位タイだったが、木下、関藤は予選落ちからの連戦になるだけに奮起に期待したい。

このほか小林正則、浅地洋佑、米澤蓮、桂川有人もエントリーリストに名を連ねている。さらにウェイティングから、こちらも先週プレーした水野眞惟智に出場権がおりてきた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>