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リディア・コが1084日ぶりに優勝 松山英樹は1344日、ジョーダン・スピースは1351日

米国女子ツアーの「ロッテ選手権」で、リディア・コ(ニュージーランド)が3年ぶりにツアー優勝を果たした。実に1084年ぶりの勝利。かつての天才少女が、ようやく復活ののろしを上げた。

当時15歳だった2012年の「CNカナディアン女子オープン」でツアー優勝を果たし、翌年には米ツアーが18歳以上という規定の特例としてプロ認定。その13年にはカナディアンオープン連覇。14年に3勝、15年には5勝、そして16年に4勝を挙げ、リオ五輪でもギンメダル獲得。15年には、タイガー・ウッズ(米国)の21歳を抜き、男女を通じてい最年少で世界ランキング1位に輝いた実績を持つ。

その後低迷期を迎えたが、18年4月に優勝。ところがそれ以降は肉体改造やスイング改造、ジュニア時代から指導を仰いだコーチのデビッド・レッドベターとの離別などもあってスランプに陥った。そんなリディアに転機が訪れたのが、新しいコーチとの出会い。かつてウッズのコーチとしても広く知られるようになったショーン・フォーリーと組むと、一気に才能が復元される。

作夏から指導を受けると、成績も回復傾向。20年シーズン後半にはトップ5入りを繰り返すと、2週前に行われた海外女子メジャーの「ANAインスピレーション」最終日には「62」を叩き出して2位フィニッシュ。そして、ロッテ選手権でも圧倒的な強さでトータル28アンダー。2位に7打差をつける完勝だった。

10代中盤で黄金期を迎えたリディア。10代後半でスランプを迎えてしまったが、そこからカムバック。今年に入ってからは5戦のうち優勝1回に2位が2回。ANA最終日からの5ラウンドで「38アンダー」という桁違いのゴルフの裏には、フォーリーという支えがあったのは間違いない。

24日で24歳になるリディアはこれで16勝。このあとどこまで勝ち星を増やすのか。そして、メジャー優勝、世界ランキング1位返り咲きも近いかもしれない。

ちなみに、アジア人として初の「マスターズ」制覇を果たした松山英樹は1344日ぶりの勝利。その前週の「バレロ・テキサス・オープン」で優勝したジョーダン・スピース(米国)は1351日ぶりの優勝。3週連続で続く海外ツアーの“プチ復活”劇。一方で日本では毎週のように若手が大躍進。いったい今週のツアーはどうなるのか。

<ゴルフ情報ALBA.Net>