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急逝した恩人に捧げる5年ぶりVならず…  小橋絵利子が2位に涙「父以上の父」

<フンドーキンレディース 最終日◇15日◇臼杵カントリークラブ(大分県)◇6358ヤード・パー72>

トータル5アンダーで優勝した小野祐夢に2打差の2位タイ。最後まで優勝争いを繰り広げた小橋絵利子は、ラウンドを終えると涙を流した。ただ悔しいだけではない。所属先のRSK山陽放送・桑田茂社長が4月9日に68歳で急逝。その恩返しの気持ちを胸に戦ったが、あと一歩届かなかった。

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桑田氏は自分を高校時代から応援してくれた、小橋にとって「父以上の父」という存在。そんな恩人が旅立ち、今大会の出場も悩んだという。「突然過ぎてどうすればいいのかわからなかった。いまも実感がありません。葬儀に行くことも考えたけど、関係者の方が、試合に集中してくださいと。それで出場を決めました」。そして2016年以来となるステップ3勝目へ向け、優勝争いの最前線に立った。

13番ホールで、この日3つ目となるバーディを奪い、単独トップにも躍り出た。しかし直後の14番でOBを打ち、ここをボギーとした。「明るく気さくな方で、『ミスしたら、ケツバットだな』ってよく笑いながら元気づけてくれてました。14番でその声が聞こえてきて。あぁ、大分までついて来てくれてるんだなって。そのおかげで頑張れたんですけど、最後は私の技術が足らなかった」。そう振り返ると、言葉を詰まらせ空を見上げた。

RSK山陽放送は、かつての渋野日向子の所属先でもある。桑田社長は、19年の「全英AIG女子オープン」では現地に同行し、偉業達成も見届けた。「渋ちゃんにも連絡がいってると思います。彼女も学生のころからお世話になってると思うので、頑張って欲しいですね」。その渋野は現在ハワイで行われている米女子ツアー「ロッテ選手権」の初日を14位タイで終えた。小橋は、恩返しの成就を海の向こうの後輩に託した。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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