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畑岡奈紗はムービングデーに伸ばせず 「スイングのことを考えてショットに集中できない」

<CMEグループ・ツアー選手権 3日目◇19日◇ティブロンGC(米国フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>

「ムービングデーだったのでしっかり伸ばしたかったけど、オーバーになったのは残念だった」。畑岡奈紗は肩を落とした。「CMEグループ・ツアー選手権」3日目、首位と8打差からスタートした畑岡は、「75」とスコアを3つ落としてトータル2オーバーでホールアウト。首位を走るキム・セヨン(韓国)とは15打差まで開き、18年の米ツアー初勝利からの3季連続優勝は絶望的な状況となった。

日本のエース! 畑岡奈紗のドライバースイング【連続写真】

スタートの1番パー5で第3打をミスしてボギー発進。一日中流れに乗れなかった。前日ダブルボギーの2番では7メートルを沈めてバウンスバックも、3番パー4では3打目のアプローチを寄せきれずにボギー。6番パー5でバンカーから寄せてバーディを奪ったのが、4つあるパー5で唯一のバーディだった。後半の14番パー5ではバンカーからの第3打がグリーンオーバーしてボギー。直後の15番パー4では4オン2パットのダブルボギーで大きく後退した。

ティショットでフェアウェイを外したのは1度だけ。フェアウェイキープ率は92.9%と悪くない。しかし、パーオンできたのは18ホール中11回で、パーオン率は61.1%まで下がる。その傾向は3日間変わっていない。「ドライバーの飛距離とかは落ちていないと思うけど、アイアンは縦の距離感が合ってこないので、チャンスも少ないのかなと思う」と振り返った。

アイアンの不調から、なかなかコースマネジメントに専心することができない。「きょうも肩の位置とか、いろいろ気にしながらやっていたので、ピンに絡めるショットに集中するというより、自分のスイングのほうを考えてしまっている。コース内ではよりショットに集中してやっていきたい」とスイングの修正に意識をとられた。朝の練習場では良くても、コース内では結果が出ない。

また、「このバミューダ芝は、本当に良いスピードと良いところにキャリーしないと大きかったり短かったり、そこが難しい」、「ここのバンカーはフチが変な形をしている。(イギリスの)ポットバンカーみたい」と、パーオンしなかった7ホール中4ホールでパーセーブに失敗。グリーン周りにも苦しんだ。

しかし、泣いても笑ってもあすがシーズン最後のラウンドとなる。「ちょっとトップとは差が離れてしまっているけれど、かみ合えばビッグスコアが出せるコースだと思うので、トップ10を目指して頑張りたい」。ラウンド後は昼食を食べて練習グリーンに向かい、パッティングの調整に時間を費やした。今年の「KMPG全米女子プロゴルフ選手権」では最終日に「64」の猛チャージで3位と見せ場を作った畑岡。最後は“らしい”プレーで締めてもらいたい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>