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畑岡奈紗が描く“先手必勝”逆転プラン 次週メジャーも見据え「来週につながるプレーを」

<アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコットランド女子オープン 3日目◇15日◇ザ・ルネッサンスクラブ(スコットランド)◇6427ヤード・パー71>

首位とは6打差ながら、十分逆転圏内から最終日をスタートする畑岡奈紗。3日目は4バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「70」。トータル1アンダー・11位タイは、何が起こるか分からないリンクスコースでは、まだまだ優勝に届くラインだ。

2日目に行われた順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドのあいだの練習でつかんだというアイアンショットで、数多くのチャンスをつくった。「4、5メートルのパットが入ってくれれば」と入れごろのバーディパットが決まらないなかでもスコアを伸ばした。ところが3日目は改善傾向にあったアイアンショットにやや苦しんだ。「グリーンサイドバンカーに行くこともあった」と、9番ではポットバンカーからダブルボギー。それでも「いいパーセーブもあった」と、トータル1アンダーは最低限の結果だったといえる。

決して絶好調とはいえないなかでも、序盤からバーディを奪っていった。それでもほしいホールで獲れていないというのが畑岡の実感だ。「ここのコースはパー5が短いので、3番とか16番とかフェアウェイに運べば狙っていけるところも多いので」と、パー5でスコアを伸ばすことを課題に挙げる。

3日目までのパー5については、10番で一度バーディを奪った以外はすべてパー。16番ではティショットがポットバンカーにつかまり3打で乗らず、アプローチも2.5メートルと微妙な距離。これをしぶとく沈めてパーという状況。「パー5で獲ってリズムをつくっていかないといけない」と、最終日はここが浮上のカギを握る。

「風の読みは前半のほうが読みやすいので、前半で二つ、3つ伸ばしていかないと」とスタートダッシュは必須。「まだまだ詰められない差ではない。自分の思うようなプレーをして、来週につながるプレーができたらいい」。苦手意識があると話していたリンクス攻略、そして優勝、さらには次週の「AIG女子オープン」に向けて、最終日は爆発あるのみだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>