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8月の再開を目指す男子ツアー 立ちはだかる『入国問題』の壁

日本ゴルフツアー機構(JGTO)は17日(水)に臨時理事会を開き、2020年と21年シーズンを統合することなどを決定した。現時点で、8月20日開幕の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」からの再開を目指しているが、再開への大きな壁となっているのが外国籍の選手への対応だ。

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臨時理事会後にオンラインで行われた記者会見では、ツアー再開の条件の一つとして『海外にいるツアーメンバーの入国制限が解除されていること』が挙げられた。20年シーズンを実施しないなど様々な方向から策を検討し、選手会でも外国人担当理事のスンス・ハン(米国)やブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)らの意見を聞きながら、話し合いが進められてきた。

今季からジャパンゴルフツアー選手会長に就任した時松隆光は、「どうしても海外の選手が来られない状況ですから、それを放置して日本人選手だけでやるのは公平ではない。この形が一番いいのではないかという話になりました」と語る。

セガサミーカップに先駆け、トーナメント外競技として「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」(7月9日〜10日)が行われる。同大会は本来、7月8日から12日の日程で日本初のプロアマ形式戦「ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント」として実施されるはずだったが、様々な状況を鑑みてツアー外競技としての開催が決まった。

これについては時松も「(大会を行って)盛り上げようと言ってくださるスポンサーさんもいらっしゃるので、とてもありがたいのですが、結局は海外選手の出場をどうするかという問題にいきつく」と、会長としては頭を悩ませる。

日本では現在、新型コロナウイルスの水際対策として、6月末まで外国人の入国を制限する『上陸拒否』の措置がとられている。米国では5月22日、国土安全保障省が米国内でプレーする外国籍選手(必要不可欠なスタッフや家族を含む)に対する入国禁止措置の免除を発表したが、日本ではプロスポーツ選手に対しての措置は現段階で発表されていない。

「今年は選手会長という立場になったので、とにかく、どうにかうまくいくといいなという思いでいっぱいです」と語った時松。選手たちにとってフェアな状態でのツアー再開に向け、模索はまだ続きそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>