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史上初の東建中止 青木功は「非常に悔しく、まことに残念」

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、次々とトーナメントの中止が発表される中、国内男子ツアーの「東建ホームメイトカップ」(4月16日〜19日)の中止が発表された。国内開幕戦である同大会が中止となるのは、1973年のツアー制度施行後としては史上初となる。

これを受けて、ジャパンゴルフツアー選手会長の時松隆光は「選手会長という大役の機会をいただいた初年度の国内初戦を、私も大変心待ちにしていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大により、残念な結果となってしまいました」とコメントを発表。

また、日本ゴルフツアー機構会長の青木功も、史上初の決断に「このような状況になってしまいましたことは、非常に悔しく、まことに残念ですが、何より大会に関わるすべての方々の安全を第一に、主催の東建コーポレーション株式会社様と協議に協議を重ねて苦渋の決断に至りました」と発表した。

米国でも4月9日から開幕を予定していた「マスターズ」が延期、さらには東京五輪の延期が決まるなど、新型コロナウィルスの影響は日に日に強まっている。男子ツアーの次戦は4月30日からの「中日クラウンズ」となっているが、こちらの開催について明言はされていない。「ファンのみなさまには無事2020年シーズンがスタートした際にまた、選手たちに惜しみのない声援を送っていただきますようお願いしますと共に、みなさまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。どうか、再会の日までお元気でお過ごしください」(青木)と残した。

以下、コメント全文

■青木功

「このたびの新型コロナウィルスの感染拡大により、犠牲になられた方々のご冥福とともに、いまご闘病中の方々の一刻も早い回復を心よりお祈りいたします。男子のレギュラートーナメントが中止となりましたのは、2年前に北海道胆振東部地震の影響を受けました9月の「ANAオープン」以来、また、国内開幕戦の中止は73年のツアー制度施行後としましては、史上初のことであり、プロゴルファーになって56年を迎える私にも、経験のない事態でございます。

このような状況になってしまいましたことは、非常に悔しく、まことに残念ですが、何より大会に関わるすべての方々の安全を第一に、主催の東建コーポレーション株式会社様と協議に協議を重ねて苦渋の決断に至りました。

今年も大会を楽しみにしてくださったゴルフファンのみなさま、すべての関係者のみなさまにお詫びを申し上げます。国内のみならず、世界中に新型コロナウィルスの脅威が蔓延する中で、選手たちにはまず感染予防と体調管理につとめ、限られた行動範囲の中でも新シーズンに向けた調整を工夫しながら、昨年以上の活躍をするべく、努力を重ねてもらいたい。そして再び皆様の前で、最高のパフォーマンスが発揮できるよう備えていてもらいたいと思います。

そして、ファンのみなさまには無事2020年シーズンがスタートした際にまた、選手たちに惜しみのない声援を送っていただきますようお願いしますと共に、みなさまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。どうか、再会の日までお元気でお過ごしください」

■時松隆光

「選手会長という大役の機会をいただいた初年度の国内初戦を、私も大変心待ちにしていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大により、残念な結果となってしまいました。

しかし、まずはゴルフファンのみなさま、ボランティアのみなさま、関係者のみなさま、そして私たち選手の安全と感染拡大の防止を第一に考え、ご決断くださった主催の東建コーポレーション株式会社様には心より感謝申し上げます。

ファンのみなさまとお会いできる日が、少し遠くなってしまいました。選手一同、この事態が出来るだけ早く収束することを祈りながら、再びトーナメント会場で、みなさまと笑顔でお会い出来る日を楽しみに、心身ともども万全に整え、みなさまに再び最高のパフォーマンスをお見せできるよう、つとめてまいります。

引き続き、男子ゴルフへの変わらぬご声援を、何卒宜しくお願い申し上げます」

<ゴルフ情報ALBA.Net>