<ダンロップフェニックス 事前情報◇17日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
東北福祉大学4年の杉原大河は、あす開幕する「ダンロップフェニックス」でプロデビュー戦を迎える。アマチュア最後の試合と位置づけた前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では、4日間のドライビングディスタンスで326.25ヤードをマークし、トッププロたちを抑えて1位に。試合でも8位タイに入る活躍を見せた。そんなスーパールーキーのキャディバッグの中身を見てみよう。
「自分の持ち味は飛距離」という杉原は、高弾道フェードでドライバーをぶっ飛ばす。そのドライバーはキャロウェイの『EPIC SPEED ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)』をロフト8.2度に設定し、シャフトは三菱ケミカルの『KUROKAGE XT70 TX』というハードなセッティング。プロのなかでも遜色ないドライバーについては「切り返しが早くなりすぎないように気を付けています」と杉原は話す。トップで一瞬止まるような動きは、その意識から生まれているのかもしれない。
持ち球のフェードは「高校2、3年生くらいに(ドローから)フェードに変えました。いまも曲がるんですけど、フェードのほうが曲がりが少ない」という。最後まで気持ち良く振り切るスイングで、今大会もプロたちをアウトドライブする姿が見られるだろう。
そんな杉原のキャディバッグのなかで気になったのはウェッジのロフトバリエーション。52度と58度に加えて60度が入っている。2度刻みでウェッジを入れている選手は、杉原の一学年先輩を除いてあまりツアーにはいない。
「もとも52度と58度しか入れていなくて、大学のときに金谷(拓実)さんに『60度を入れたらゴルフが変わるぞ』という言葉をいただいて、60度を入れたら良かった。56度も試したんですけど、やっぱり58度をずっと使ってきて縦距離も合っていたし、距離のバランス的にも問題なかったので、いまのセッティングになりました」とやはり金谷の助言があったようだ。金谷もまた、ウェッジは52、58、60度のロフトバリエーションとなっている。
では、60度はどんな場面で使うのか?
「基本的に60度はグリーン周りだけ。止めたいときとか、ラフから難しいアプローチになったときには60度を使っています。この2度がすごく大きいなと思います」と話す。
フルショットで使うのは58度まで。60度はグリーン周りの難しい状況と使い分けている。ドライバーで飛ばせるだけ飛ばして、ウェッジでチャンスにつける。米国男子ツアーのようなパワーゴルフを見せてもらいたい。
【杉原大河のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ EPIC SPEED ◆◆◆ 8.2度 KUROKAGE XT70 TX
3W:キャロウェイ EPIC SPEED ◆◆◆ 15度 VENTUS BLACK 8X
UT:キャロウェイ X FORGED CF18 UT 18度 KBS C-TAPER 130X
4I:キャロウェイ APEX PRO KBS C-TAPER 130X
5I~PW:キャロウェイ X FORGED KBS C-TAPER 130X
52、58、60度:キャロウェイ JAWS FORGED DG TOUR ISSUE X100
PT:オデッセイ PROTYPE ix #1
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