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シード復帰へ正念場 横峯さくらが意識する「普通の選手は気にしなくてもできること」

<スタンレーレディスホンダ 初日◇7日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6570ヤード・パー72>

永久シード獲得を目指し、今季から本格的に国内ツアーに復帰した横峯さくら。ここまでQT、第1回のリランキングの権利で出場してきたが、第2回のリランキングは33位にとどまった。出場人数が限られる秋の試合は限定的な状況下でシーズン終盤戦へと入ってきた。

それだけに、ここからは出られる1試合1試合が勝負となる。そんななか出場権が降りてきた「スタンレーレディスホンダ」第1ラウンドで残り9ホールを残しているものの、首位と2打差の暫定2位タイと好位置につけている。

好発進の要因は「序盤はいっぱいいっぱいだった」というなかで、4番ホールから気を付けるポイントを思い出したこと。そこからは3つのバーディを奪ってボギーなしにまとめた。そのポイントについて横峯は「ちょっと説明するのが難しいですが」と前置きしたうえで「体の動きですね」と話す。

「(4ホール目からは)お腹の力が抜けないように振ることを意識しました。アドレスの形とかじゃなくて、意識していないとできないんです。出産してから腹筋がなくなってしまって、普通の選手は意識しなくてもできるけど、私は意識しないとできない。スイングするときは意識して力を入れておかないと、どうしても忘れちゃう。それをきょうのラウンドで実感しました」

出産を経て変わった自身の体。いままでは普通にできていたことができなくなってきた。ひとたび忘れてしまえば苦しいゴルフとなるが、ちゃんと意識すればスコアを作ることができる。それを証明できた9ホールでもあった。

50位までに来年のシードが付与されるメルセデス・ランキングは76位。苦しい状況となっているだけに、この好発進を生かさない手はない。「シード権を取ることを目標にやっている。目の前の一打一打を丁寧にやって、その先に優勝があればいい」。あすは27ホールの長丁場が待っている。集中を切らさず、ポイントを念頭に置いてプレーしていく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>