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OWGRがステートメント発表 LIVゴルフの世界ランキングポイント獲得は見送り

ドバイを拠点として中東や北アフリカでツアーを開催している「MENAツアー」と提携し、世界ランキングポイント獲得を目指した「LIVゴルフ」。だが、オフィシャル・ワールド・ゴルフ・ランキング(OWGR)は6日、公式コメントを発表し、これから予定されている2試合では世界ランキングポイント獲得とはならないことを発表した。

同オフィシャルサイトに掲載された公式ステートメントは、

「OWGRは10月5日、英国時間の午後1時05分、MENAツアーから連絡を受け取った。ツアーメンバーの重要な変更、および22−23年シーズンの開催概要が記されていた。シーズン開幕の2戦がバンコク(タイ)、ジェッダ(サウジアラビア)で行われるLIVゴルフ・インビテーショナルシリーズと同一のものであることは明確で、MENAツアーからの出場選手の報告はそれを決定づけた。このMENAツアーの変更は現在OWGRで調査を行っている」

「MENAツアーからの変更報告は不十分で、LIVゴルフのバンコク(10月7〜9日)、ジェッダ(10月14〜16日)大会での世界ランキングポイント付与は慎重に調査することが必要。必要な調査が終了してから、新しい80名以下で行われる予選落ちなしの54ホール大会のMENAツアーにポイント付与するかを決定する。通常のMENAツアーの大会は、54ホールもしくは72ホールで行われ36ホールでの予選カットが行われている」

超裏技でMENAツアーとの“戦略的提携”を結んで、世界ランキングポイント獲得を試みたLIVゴルフだが、さすがに開幕2日前の奇襲には、OWGRは簡単には首を縦には振らなかった。少なくともLIVゴルフの世界ランキングポイント獲得は来季以降に持ち越しとみられる。

6月に開幕したLIVゴルフで戦う選手たちはポイントを獲得していないため、すでに世界ランキングは降下の一途。現状ではメジャー大会はLIVゴルフの選手を受け入れる体制ではあるが、フィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン(いずれも米国)、キャメロン・スミス(オーストラリア)ら歴代メジャーを除いて、世界ランキングでの参戦を目指す選手には厳しい状況が続くことになる。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>