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馬場咲希がメジャーで感じた初めての緊張 「なんでだろう…足が震えた」

<日本女子オープンゴルフ選手権 初日◇29日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6839ヤード・パー72>

「全米女子アマ」というタイトルを背負って臨んだ女子ゴルファーNo.1決定戦。日の丸ウェアを身にまとってティイングエリアに立った馬場咲希(代々木高2年)だったが、いつもとは違う気持ちを抱いていた。

「緊張してしまって。なんでだろう…。1番の1打目は緊張しなかったけど、パターを打つときに足が震えました。2番でも続いて、緊張しているなって」

スタート前には全米女子アマ制覇の表彰式が行われ、1985年に同じく全米女子アマを制した服部道子から記念の銀皿が贈られた。その後放った1打目はフェアウェイをとらえ、ピン右手前4メートルほどに乗せるチャンスに。だが、バーディパットは右をかすめてパー発進だった。

“凱旋試合”だった2週間前の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」でも多くのギャラリーから声援を送られていたが、緊張よりも楽しさを口にしていた馬場。いままでも表に出ないくらいの緊張をすることはあったが、足が震えるくらいのことは「初めて」。

それでも経験が活きた。「東海クラシックで大勢のギャラリーのまえでプレーできたので、慣れておこうと思っていました。(今回は)雰囲気を楽しめたと思います」。14、15番を連続ボギーとして迎えた上がり3ホールでは、ピンチもあったがアプローチとパターでしのぎ、1バーディ・2ボギーの「73」でフィニッシュ。22位タイの滑り出しを決めた。

「途中まで納得いくプレーができました。いい組み合わせに入れてもらえたので、勝(みなみ)さんと西郷(真央)さんのゴルフについていけるように頑張ります。4日間戦うことが目標です」。あしたからもギャラリーの声援を後押しに、緊張を楽しさに変えていく。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>