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『64』で猛追も2打及ばず 桂川有人は全英OPに向けて「セントアンドリュース回ってみます」

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 最終日◇26日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

今季2勝目とはならなかった。首位と4打差で最終日をスタートさせた23歳の桂川有人は、8バーディ・ボギーなしの「64」。トータル21アンダーまで伸ばしたが、優勝した稲森佑貴に2打及ばず。3位タイに終わったが、内容的には来月開催される「全英オープン」に弾みをつけるものだった。

序盤の3番から4連続バーディで順位を上げる。「伸ばす展開になるのは分かっていたので、前半は優勝を意識するというよりは、離されないように、順位を落とさないように伸ばそうと思っていました」。リーダーボードを見て周りの状況を確認していたわけでなく、伸ばし合いになると予想して「(ボードは)気にせずガンガン行くことを考えていました」と攻め続けた。後半も4バーディで逆転Vの可能性もあったが、上がり3ホールのバーディパットはカップに沈まなかった。

「今週は初日から思うようなゴルフができたので楽しい一週間でした。稲森さんと、(単独2位の)大西魁斗選手が凄かったなって感じですね」と、納得のいくゴルフで21アンダーまで伸ばせたことには満足する。

桂川の次戦は、ゴルフの聖地・セントアンドリュースで行われる「全英オープン」(7月14〜17日)。今年1月の「SMBCシンガポールオープン」で2位に入って出場権を獲得した。2戦前の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」でプロ初の予選落ちを喫したが、前戦は9位、そして今週は3位タイと調子を上げている。

初の海外メジャーの舞台。「初めてのことで何とも言えませんが、海外のトップ選手に圧倒されないように、堂々と戦いたいと思います。橋(スウィルカンブリッジ)では記念撮影したいと思います」。

渡英前の全英対策として「いいか悪いか分からないのですが、シミュレーションゴルフでセントアンドリュースを回ってみようと思います」と明かす。国内賞金ランキング2位。若手代表格の桂川が世界の舞台でどんな戦いをするのか。注目したい。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>