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ミズノ契約プロは16名が出場! 手嶋多一「若い選手がいっぱい」&時松隆光「這いつくばって」

<〜全英への道〜ミズノオープン 事前情報◇25日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

「〜全英への道〜ミズノオープン」はその大会名の通り、ミズノが主催し、成績上位者には7月に行われる海外メジャー「全英オープン」の出場資格が与えられる、まさに“チャンス”の大会。今年の出場獲得枠は4つ。144名の出場選手がその席を争う。

やはり冠にもあるようにミズノ契約プロは並々ならぬ思いを感じているようだ。「ミズノの看板で緊張する…」とつい本音をもらした若手契約プロも見られたほど。そのなかでも“中堅”の立ち位置になってきたゲンちゃんこと時松隆光は「ミズノ」、「全英」という言葉をより一層強く意識しているようだ。

「ミズノさんには本当にお世話になっています。結果で恩返しするのが一番喜んでもらえると思います」。今季は6戦に出場して優勝争いも演じるなどトップ10が2回ながら、勝利にはあと一歩届かず。「上位4名をねらって、そこに入れるように。這いつくばって頑張りたいです」。2018年「関西オープン」以来4年ぶりの4勝目、そして全英切符への気合は人一倍だ。

ミズノといえば、この選手を触れられずにはいられない。ツアーデビュー戦は1994年の「ミズノオープン」で、今年で28回連続の本大会出場。53歳の手嶋多一だ。

ホストプロとして意気込みを聞かれると「ミズノにも若い選手がいっぱい入ってきて活性化しているから、頑張って全英に行ってほしいね」と、つい自分のことは後回し。シード権を逃して今季はレギュラーツアーとシニアツアーを両にらみでツアーに参戦している。レギュラーツアーに出場して、予選を突破、そしてリランキングを上げていくということが目下の目標となっている。まずは“最低限”予選通過を目標に、再び全英の地に立つチャンスを狙っている。

それでも手嶋はツアー8勝を挙げる実力者。22回目の出場となった15年大会を初めて制し、全英オープンへの切符を手にしたこともある。その全英オープンの舞台となったのは“ゴルフの聖地”と称されるセントアンドリュース。大会初日には最終組でスタートしてホールアウトしたときは午後9時半ころ。終盤トリプルボギーを叩いて予選通過できなかった。楽しい思い出と苦い出が入り混じるが、一言でいうと「夢心地」。忘れられない経験になった。

今年の全英オープンの会場も、手嶋が出場して以来のセントアンドリュース。『またこの試合で出場権を獲得して出場というのは…』という質問もぶつけられたが、手嶋は「いや〜、僕は(笑)」と控えめ。それでも、色あせない思い出は手嶋を後押しするかもしれない。

ミズノ契約プロは合計16名の出場。今年契約を結んだ大学生プロ、21歳の平田憲聖から53歳の手嶋まで、幅広い選手がフィールドに並ぶ。プレッシャーを力に変えて、ミズノブルーで埋め尽くしたい。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>