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出だし7ホールで7アンダー 昨季王者のP・キャントレーが「62」のロケットスタート

<ザ・アメリカンエクスプレス 初日◇20日◇PGAウエスト スタジアムC(米カリフォルニア州)◇7147ヤード・パー72>

カリフォルニア州で開催されている米国男子ツアー「ザ・アメリカンエクスプレス」の初日が終了し、パトリック・キャントレー(米国)が10アンダーの首位タイに立った。

1番でバーディを奪うと、3番から3連続バーディ。続く6番パー5ではイーグル、7番パー3をバーディとして最初の7ホールで7アンダーと最高のすべり出しだった。「できるだけ多くのバーディを取ることが目標だった。フェアウェイに打つことができて、グリーンのラインがよく読めた」と話し、「60」というスコアが頭にちらついたという。

2021年大会の最終日にはコースレコードの「61」をマークし、猛チャージをかけるも、1打及ばず2位。「昨年のラウンドは本当に特別だった。今日のコースのほうがバーディを獲りやすかったかな。それでもいいプレーができたよ」と満足そうに話した。今大会は追われる立場となる。

大会開幕前の優勝予想では2番手にランクイン。21年大会は単独2位、19年大会では9位タイで終えており、相性の良い大会といえる。22年米国男子ツアー初戦の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」では4位に入っており、調子は良さそうだ。

「土曜日(3日目)には15〜20マイルの風が吹く、スタジアムコースを回ることになるだろう。より難しくなりそうだ」と先を見据え、初日からいいスタートを切れたようだ。

学生時代は松山とアマチュア世界ランキング1位の座を争い、55週にわたってキープし、期待のルーキーとしてプロ転向。そのままトッププロの仲間入りを果たすかと思いきや、背骨の疲労骨折、友人の悲惨な事故を目撃するなど不幸が重なり、低迷していた。しかし「人生の見方が変わった」とそれらを乗り越え、調子を上げていき、20-21年シーズンはツアー4勝を挙げることができ、フェデックス・カップの王者にも輝いた。

キャントレーは現在世界ランキング4位。今大会6アンダー・13位タイで初日を終えたジョン・ラーム(スペイン)と、今週は欧州ツアーに参戦しているコリン・モリカワ(米国)の“1位を巡る攻防”が続いているが、その戦いにキャントレーが加わる日も遠くはないだろう。

<ゴルフ情報ALBA.Net>