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19歳のA・バティアが米下部開幕戦V 「PGAツアーに戻りたい」

2022年コーンフェリー・ツアー初戦が終了し、アクシャイ・バティア(米国)が最終日15番、17番、18番でバーディを奪う猛チャージで7アンダーの「65」をマークし、2位に2打差のトータル14アンダーで制した。

まだ19歳のバティアは喜びをあらわにし、「うれしいという言葉以外見つからない」と興奮が収まらない。

バティアは、18年のジュニアゴルフ界のマスターズと呼ばれる「ジュニアインビテーショナルAtセージバレー」で優勝、同じく18年の「全米ジュニア」で準優勝を遂げ、ユースオリンピックで個人戦とチーム戦でそれぞれ銀メダルを獲得。19年の「ジョーンズカップインビテーショナル」も制し、アマチュア時代から注目されてきた選手の一人だった。

期待をそのまま19年にプロ転向し、PGAツアーに初参戦。しかし「最悪の1年だった」と振り返る。「すべての試合で予選落ち。精神的に苦しかった」と6試合に出場したが無残な結果に終わった。その後はカナダツアーのメンバーとなるもコロナなどの影響で出場試合は伸びなかった。

それでもコーチとよく話し合い、自分を見直すことができたという。「焦らずゆっくりゆっくり山を登るように頑張ろうと思った」と話す通り、20年の「セーフウェイオープン」に主催者推薦で出場し9位タイに入ると、コーンフェリー・ツアーファイナルへの出場権を獲得。63位タイで終え、22年コーンフェリー・ツアーへの参戦が決まった。

来季以降のPGAツアーへの本格参戦を目指して気合が入るシーズンだが、今週優勝できたのは予想外だったという。「3週間前に左肩を痛めて、先週までボールを打つことができなかった。今週の目標はトップ10でフィニッシュして、来週の試合に出ることだった」と驚きの裏話を明かした。

ジェイソン・デイ(オーストラリア)とイム・ソンジェ(韓国)に続く、コーンフェリー・ツアー史上3人目となる10代での勝利。「目標は3回優勝してPGAツアーに戻ること」と話す19歳。ゴルフ人生はまだ始まったばかりだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>