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“パター巧者”はもはや定着 今年のグリーン上のデータは意外な結果に【渋野日向子・今季スタッツ振り返り】

現地時間12月2日から、来季の米国女子ツアー出場権を争う最終予選会(Qシリーズ)がアラバマ州で行われる。全8ラウンド、計144ホールの長丁場で20位以内に入ると、来年多くの試合に出場できる見込み。そして、ここには渋野日向子も参加する。世界で戦うためにスイング改造を敢行するなど、大きな変化を伴った1年の集大成。それを前に、今季国内ツアーでの渋野のスタッツを振り返ってみよう。今回はパッティングに注目。

全英制覇を成し遂げた2019年の平均パット数は、パーオンホールが1.7582回で2位、1ラウンド当たり29.1144回で5位。ともに上位で終え、パット巧者として定着した。全英では最後6メートルのパットを強気でねじ込み優勝。この時の『壁ドンパット』は、渋野の代名詞の1つにもなった。

では今季はどうだったか? 同じく平均パット数をみると、パーオンホールが1.7865回で8位相当と“微減”に終わったが、1ラウンド当たりは29.8219回で38位相当と大幅に数字、順位ともに落とした。今年の試合でも、「体がどこを向いているか分からない」と話すことがあるなど、一時はパット不振に陥りそうな状態にも。それでも終盤になると安定感も戻り、勝負強さを発揮するシーンも目にすることができた。

ちなみに現在の渋野のパター練習のドリルを見ると、特にラウンド後はあまりロングパットは行わず、傾斜のあるラインでタッチを合わせる練習や、フック、スライスラインを繰り返し決めていくものになっている。「かなり下りの真っすぐなラインとかのタッチを合わせたり、平坦でストレートな場所で1メートルくらいの距離にティを指して、それに当てる練習をしています」。実戦でもしびれるような場面を想定し、日々技術向上に明け暮れている。

【国内女子ツアー・今季平均パット数(パーオンホール)上位】

1位:古江彩佳 1.7550

2位:稲見萌寧 1.7666

3位:勝みなみ 1.7709

4位:鈴木愛 1.7725

5位:青木瀬令奈 1.7762

6位:西村優菜 1.7776

7位:吉田優利 1.7811

8位:小祝さくら 1.7874

9位:全美貞 1.7887

10位:森田遥 1.7927

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渋野日向子 1.7865

【同・今季平均パット数(1ラウンド当たり)上位】

1位:青木瀬令奈 28.4737

2位:勝みなみ 28.6667

3位:古江彩佳 28.8792

4位:森田遥 28.9218

5位:鈴木愛 28.9283

6位:柏原明日架 28.9421

7位:吉田優利 28.9759

8位:西村優菜 29.1223

9位:上田桃子 29.2884

10位:田辺ひかり 29.3279

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渋野日向子 29.8219

<ゴルフ情報ALBA.Net>