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三ヶ島かなの悲願の初V、稲見萌寧が女王戴冠 欧州初戦はコロナが直撃【先週の主要ツアー振り返り】

■国内女子「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月25〜28日、宮崎県・宮崎カントリークラブ、賞金総額1億2000万円)

国内女子ツアーの今季最終戦は、単独首位で出た三ヶ島かなの優勝で締めくくった。最終日を「70」で回りトータル11アンダーで逃げ切り、メジャーで悲願のツアー初優勝。最終戦での初優勝は、1996年の井上陽子以来、史上2人目だった。

また、最終戦までもつれ込んだ稲見萌寧、古江彩佳の賞金女王争いは終盤まで接戦。逆転を狙った古江は3日目を終えて単独2位に立っていたが、3位タイで終了。9位タイで大会を終えた稲見が賞金ランク1位の座を守り抜き、女王戴冠が決定。古江はメルセデス・ランキングに基づく『シーズン最優秀選手』に輝いた。

■国内男子「カシオワールドオープン」(11月25〜28日、高知県・Kochi黒潮カントリークラブ、賞金総額1億5000万円)

初日から首位に立ち続けた堀川未来夢が最終日に「67」をマークして逃げ切り優勝。トータル16アンダーで、2019年「日本ゴルフツアー選手権」以来となるツアー2勝目を挙げた。

また、賞金ランク1位で本大会を迎えたチャン・キム(米国)はトータル5アンダー・45位タイで終了。賞金王争いはカシオワールドオープンで決着がつかず。次週の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」へと持ち越しとなった。

本大会を終えて65人の賞金シードも決定。金谷拓実、石坂友宏、片岡尚之、杉山知靖ら16人の初シード選手が誕生した一方、正岡竜二、武藤俊憲、藤田寛之、塩見好輝が賞金シードを手放した。

■欧州男子ツアー「ヨハネスブルグオープン」(11月25〜28日、南アフリカ・ランドパークGC ファイアソーンコース、賞金総額1750ランド=約1億2253万円)

欧州ツアー改め「DPワールドツアー」の新シーズン開幕戦は、コロナ禍でドタバタとなった。南アフリカで新たな新型コロナウイルス変異株が検出された影響で、54ホールの短縮競技になることが決定。さらに、最終ラウンドは悪天候のために中止となり、36ホールの短縮競技に変更。

第2ラウンドを終えてトップにいたスリストン・ローレンス(南アフリカ)が初優勝を挙げた。首位と4打差・2位にはザンダー・ロンバー(南アフリカ)、5打差・3位タイにはアシュリー・チェスターズ(イングランド)と、日本ツアーメンバーのショーン・ノリス(南アフリカ)がつけた。

今大会は、「全英オープン」予選会も兼ねており、有資格者を除いた上位3選手が来年7月14〜17日に聖地セントアンドリュースで開催される本戦への切符を獲得。すでに資格を持つノリスを除く、ローレンス、ロンバー、チェスターズの3人が全英への切符を手にした。

日本から参戦している川村昌弘はトータル3アンダー・12位タイで開幕戦を終えた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>